「大阪府北部の地震」の地震保険保険金の額が「阪神・淡路大震災」を超える
「大阪府北部の地震」の保険金が歴代3位の大きさ
2018年6月18日に発生した「大阪府北部の地震」の地震保険の保険金が、「阪神・淡路大震災」を上回ったことが分かりました。
日本損害保険協会によれば、「大阪府北部の地震」の地震保険の保険金の総額が、10月の時点で「946億1,873万円」に達しました。
これは、「阪神・淡路大震災」の「783億円」を上回り、歴代で3番目の大きさになっています。
なお、歴代1位は「東日本大震災」の1兆2,795億円、歴代2位は「平成28年熊本地震」の3,824億円です。
高い加入率が保険金額の大きさにつながる
地震保険の保険料は、地震の規模や被害だけではなく、地震保険の加入率にも影響されます。
2017年度の大阪府の地震保険の世帯加入率は「32.2%」でした。これは、全国平均の「31.2%」よりも高い水準です。
「阪神・淡路大震災」の当時は、地震保険の世帯加入率が低く、1994年度の全国平均が「7.0%」でした。特に兵庫県は低く「2.9%」に留まっていました。
今回の「大阪府北部の地震」では、地震保険に加入している人が、阪神・淡路大震災当時よりもずっと多く、保険金の支払い金額が大きくなりました。
それだけ多くの被災者の助けとなったのです。
支払先のほとんどが「大阪府」
「大阪府北部の地震」では、12万7,364件の支払先に、946億円が支払われました。
請求の大半は、大阪府で813億円が支払われています。
次いで、京都府が63億円、兵庫県が53億円、奈良県が11億円でした。
1カ月前の北海道の地震も支払いが始まる
2018年9月6日に発生した、「平成30年北海道胆振東部地震」についても、すでに地震保険の保険金の支払いが始まっています。
2018年10月11日の時点では、保険金の支払い件数は2万1,969件、総額は「150億5,452円」でした。
そのほとんどが、北海道内に向けて支払われています。
こちらも、すでに「平成16年新潟県中越地震」の149億円を超える規模になっています。
「平成30年北海道胆振東部地震」については、今後も地震保険の申請が続く見込みです。最終的な保険金の支払い金額は、さらに大きくなるでしょう。