やっぱり今年の「7月」は暑かった。熱中症で133人が死亡
[2018/10/29 00:00]
熱中症で9万人以上が倒れた
総務省消防庁が、2018年5月から9月までの、熱中症による救急搬送の状況を公開しました。
この期間に救急車で病院に運ばれた人は「95,137人」でした。
これは例年よりもずっと多く、昨年の倍に近い数字となっています。
昨年の3倍以上の160人が死亡
また、死亡者数も多く「160人」に達しました。
こちらは昨年の「48人」に比べ、3倍以上に増えました。
記録的な暑さが熱中症に直結
今年の7月は、7月23日に埼玉県熊谷で歴代1位となる41.1℃の最高気温を記録するなど、記録的な高温となりました。その影響が、熱中症による救急搬送にはっきりと表れています。
5月から9月までの救急搬送数を、月別に見ると「7月」が多く、半分以上を占めています。
また、160人の死者のうち、「133人」が7月に集中しています。
高齢者が自宅で倒れる例が多い
熱中症で救急搬送された人の年齢は、「65歳以上」が半数近くを占めています。
また、熱中症で倒れた場所は「住居」が4割以上を占めています。
つまり、高齢者が自宅で熱中症になった例が多かったことが分かります。
入院する人や死者も発生
救急搬送された人の状態は、「外来」で済む軽症の人が6割、「入院」が必要な中等症が3割でした。
この2つがほとんどですが、死亡した人が「0.2%」いたことを忘れてはいけません。
暑い季節は、エアコンによる室温の管理や水分の摂取など、熱中症を予防するためのポイントに注意して生活することを心がけましょう。