家の中にある不用品を処分すると、一人当り「28万円」になる!?
不用品の処分に関するインターネット調査
民間の「みんなのかくれ資産調査委員会」が、家庭内の不要品を処分した場合の価格を試算しています。
データはフリマアプリのメルカリが提供し、ニッセイ基礎研究所が調査の監修を行なっています。
2018年10月に行なわれた調査の対象は、10代~60代の男女2,536人でした。
不用品の額は一人当り「28万円」
この調査では、不用品を処分した場合の金額を「かくれ資産」と称しています。
具体的には、調査で判明したカテゴリごとの不要品の個数と、メルカリでの平均売買価格を掛けた金額です。
一人当たりの「かくれ資産」の平均金額は「28万1,277円」でした。
品目ごとで、最も多いのは「服飾雑貨」で、「書籍・CD・ゲーム類」が続きます。
女性は服飾品、男性は趣味関係が多い
不用品の内容には、男女差があります。
女性は、「服飾雑貨」が多く、男性の約2倍あります。
男性は「書籍・CD・ゲーム」が多く、女性の約2倍あります。
とくに40代以降の男性では「書籍・CD・ゲーム」に加えて、「ホビー・レジャー」「家電」といった比較的高額で取引されやすい趣味系の資産が多い傾向があります。
高く売れるのは「ジャケット・アウター」
処分した場合の単価が高いのは「ジャケット・アウター」でした。平均取引価格は「7,361円」です。1年以上利用されていないものが、一人あたり平均2.9着あります。
数量ベースでは「書籍・雑誌・コミック」が最多で、平均48.7冊でした。平均取引価格は「407円」でした。
かくれ資産所有量は年齢とほぼ比例
個人が所有している「かくれ資産額」は年齢とほぼ比例します。
平均資産が、一番多いのは60代以上の女性でした。
男女ともに、年代が上がるつれて増え、10代と60代では約3倍の差があります。
年齢が高くなるにつれて、家庭内に不用品が増えていく様子が分かります。
処分方法は「リサイクルショップ」が最多
不用品を処分して現金化するための方法は「リサイクルショップ・質店等への持ち込み」が最多でした。
これに「フリマアプリ(メルカリ等)」や「オークションサイト(Yahoo!オークション等)」など、インターネット経由のサービスが続きます。
昨年1年間で不用品を現金化した金額は、処分方法によって差が出ました。
「リサイクルショップ・質店等への持ち込み」では約2万円ですが、「フリマアプリ」では約5万円、「オークションサイト」では約7万円でした。
手間が少なく確実に処分できるが、業者が利益を取る「リサイクルショップ」、手間と時間はかかるが、価格が上がりやすい「フリマアプリ」や「オークションサイト」、それぞれの特徴が良く表れています。