1年間に貯金ができた家庭は60%、ボーナスからは36%

[2018/12/1 00:00]

二人以上の世帯の貯金の実情

冬のボーナスの時期です。

金融広報中央委員会が公開した「家計の金融行動に関する世論調査」によれば、二人以上の世帯で、ボーナスから貯金ができている家庭は36%しかありません。

つまり、全体の3分の2の世帯は、ボーナスの行き先が決まっていて、貯金に回すことができていないわけです。

では、1年を通して、貯金できている世帯は、どれぐらいあるのでしょうか。

そのデータも含めて、二人以上の世帯の貯金の実情を紹介します。

ボーナスから貯金できている家庭は少ない

まず、さきほどのボーナスの件から見てみましょう。

「ボーナスや臨時収入から貯金した」という人は、回答者の36%でした。

「貯金を全くしなかった」という人は25%です。

そして、「ボーナスや臨時収入が無かった」という人が34%います。

出典:データを基に編集部が作成

貯金の割合は「金額の16%」

「ボーナスから貯金した」という人は、ボーナスの金額の16%を貯金に回しています。

例えば、ボーナスが50万円ならば8万円、100万円ならば16万円にあたります。

年間を通して貯金できた人は61%

ボーナスに限らず、「年間の手取り収入から貯金した」人は61%でした。

そして、「貯金を全くしなかった」人は33%です。

3人に1人は、まったく貯金ができていません。

出典:データを基に編集部が作成

手取りのうち、貯金に回るのは8%だけ

貯金ができている人が、貯金に回している金額は8%でした。

つまり、年収が300万円なら「24万円」、500万円なら「40万円」です。

1カ月当りにすると、数万円ぐらいが貯金の目安です。

「老後」と「不時の災害」への備えが目的

貯金や投資をしている人に、その理由を聞いています。

一番多かったのは「老後の生活資金にあてるため」でした。

そして、「病気や不時の災害のときにそなえるため」が続いています。

「とくに目的はないが、金融資産を保有していれば安心なため」という人も2割以上います。

出典:データを基に編集部が作成

貯金ができない人は「天引き」を

調査結果を見ていて分かるのは、「貯金をするのは難しい」ということです。

貯金をしたいけれど、貯金できないという人は、天引ができる積立貯金などを検討しましょう。

積立貯金は、強制的に給与から引かれるので、お金を残しやすくなります。

[シニアガイド編集部]