1年間に貯金ができた家庭は60%、ボーナスからは36%
二人以上の世帯の貯金の実情
冬のボーナスの時期です。
金融広報中央委員会が公開した「家計の金融行動に関する世論調査」によれば、二人以上の世帯で、ボーナスから貯金ができている家庭は36%しかありません。
つまり、全体の3分の2の世帯は、ボーナスの行き先が決まっていて、貯金に回すことができていないわけです。
では、1年を通して、貯金できている世帯は、どれぐらいあるのでしょうか。
そのデータも含めて、二人以上の世帯の貯金の実情を紹介します。
ボーナスから貯金できている家庭は少ない
まず、さきほどのボーナスの件から見てみましょう。
「ボーナスや臨時収入から貯金した」という人は、回答者の36%でした。
「貯金を全くしなかった」という人は25%です。
そして、「ボーナスや臨時収入が無かった」という人が34%います。
貯金の割合は「金額の16%」
「ボーナスから貯金した」という人は、ボーナスの金額の16%を貯金に回しています。
例えば、ボーナスが50万円ならば8万円、100万円ならば16万円にあたります。
年間を通して貯金できた人は61%
ボーナスに限らず、「年間の手取り収入から貯金した」人は61%でした。
そして、「貯金を全くしなかった」人は33%です。
3人に1人は、まったく貯金ができていません。
手取りのうち、貯金に回るのは8%だけ
貯金ができている人が、貯金に回している金額は8%でした。
つまり、年収が300万円なら「24万円」、500万円なら「40万円」です。
1カ月当りにすると、数万円ぐらいが貯金の目安です。
「老後」と「不時の災害」への備えが目的
貯金や投資をしている人に、その理由を聞いています。
一番多かったのは「老後の生活資金にあてるため」でした。
そして、「病気や不時の災害のときにそなえるため」が続いています。
「とくに目的はないが、金融資産を保有していれば安心なため」という人も2割以上います。
貯金ができない人は「天引き」を
調査結果を見ていて分かるのは、「貯金をするのは難しい」ということです。
貯金をしたいけれど、貯金できないという人は、天引ができる積立貯金などを検討しましょう。
積立貯金は、強制的に給与から引かれるので、お金を残しやすくなります。