東と西では、「おにぎり」の形も「海苔」の味も異なる
おにぎりに関するアンケート
お茶と海苔(のり)を販売している山本山が、「おにぎり海苔に関するアンケート」の結果を公開しています。
2018年9月にオンラインショップの会員を対象に行なわれた小さなアンケートですが、おにぎりと海苔において、東日本と西日本で大きな違いがあることが分かる結果となっています。
アンケートは、全国の167人から回答を得ています。
西は「俵型」、東は「三角形」
「普段食べるおにぎりの形」は、西は「俵型(たわらがた)」、東は「三角形」でした。
どちらも、回答者の過半数を超えています。
回答者からは、次のようなコメントが寄せられています。
- 「関東に来て、おにぎりが三角形で驚いた」
- 「私は東北ですが、小さい頃は祖母が楕円のおにぎりを作ってくれてました」
東の海苔は大きい
おにぎりを巻く海苔のサイズも、東西で異なります。
海苔は、タテ21×ヨコ19cmの「全型(ぜんけい)」が基準で、それをどのように切るかで、サイズが決まります。
一番多いのは、西は「8切(はっさい)」、東は「半切(はんさい)」でした。
8切の方は、半切の4分の1の大きさなので、おにぎりの一部に海苔が付く形です。半切では、おにぎりの全体を海苔が覆う形になります。
海苔の大きさは、おにぎりの形とも関係があることが分かります。
回答者からは、次のようなコメントが寄せられています。
- 「いつも8切です。俵型にちょうどいい」
- 「8切を三角おにぎりに着物の衿みたく飾ります」
西は味付け海苔、東は焼海苔
「おにぎりに巻く海苔の種類」は、西は「味付け海苔」、東は「焼海苔」が多くなっています。
特に、東は焼海苔が強く、味付け海苔は1割ほどしかありません。
ひょっとしたら、この海苔の違いが、東西で一番大きな断絶かもしれません。
コメントも強い調子になっています。
- 「関西でコンビニのおにぎりが味付け海苔でびっくりした」
- 「子供の頃からおにぎりには味付け海苔。それ以外考えられない」
知らなかったおいしさを楽しむ余裕を
このアンケートでは、地方によってその形や海苔の種類が多様であることが分かりました。
「おにぎり」は子供の頃から親しむソウルフードなので、形や海苔に対するこだわりが強い食品です。
それだけに、こだわりすぎると人間関係にまで影響する可能性があります。
自分の好みを大切にしつつも、これまで知らなかった形や味の違いを楽しむように心がけましょう。
【お詫びと訂正】初出時に、一部グラフの指定を誤っていました。お詫びして訂正させていただきます。