農林業で働いている人の半分が「65歳以上」の高齢者
65歳以上でも働いている人は多い
65歳以上で働いている人を「高齢就業者」と言います。
2017年時点の高齢就業者は、807万人で過去最高でした。
男女別の内訳は、男性が483万人、女性が324万人です。
これを、65歳以上の人口で割った「就業率」は、男性が31.8%、女性が16.3%になります。
つまり、65歳以上の男性は3人に1人、女性は6人に1人が働いていることになります。
65歳以上の人が多いのは「卸売業、小売業」
では、高齢就業者は、どんな職種で働いているのでしょう。
就業者の数で見ると、一番多いのは「卸売業、小売業」でした。
つまり、流通や販売の仕事です。
次に多いのが「農業、林業」です。
この2つの職種では、65歳以上の人が100万人前後も働いています。
農林業で働いている人の半分は65歳以上
次に、その職種で働いている人のうち、65歳以上の人が占める割合を見てみましょう。
高齢者の比率が一番比率が高いのは、「農業、林業」でした。
この職種で働いている人の半分は65歳以上の高齢者が占めています。
次に多いのが「不動産業、物品賃貸業」ですが、65歳以上の割合は4人に1人なので、「農業、林業」に比べると半分以下です。
「農業、林業」は、働いている人の高齢化が、特に進んでいる職種であることが分かります。
逆に、65歳以上の人が少ないのが「情報通信業」でした。
働いている人は5万人で、高齢者の比率も2.3%しかありません。
情報通信業は、コンピューターやネットワークの知識が必要なので、若い頃からIT技術になじんでいる年代でないと働きにくいのでしょう。
また、「公務員」も年齢制度がはっきりしているので、高齢者の数が少なく、比率も低くなっています。
65歳以上でも働ける職種かどうか考えよう
将来の生活設計を考える際には、自分が働いている職種で、どれぐらいの高齢者が働いているかどうか、働いている人数や、その割合を確認しておきましょう。
職種によっては、定年後に働く際に、職種を再検討する必要があるかもしれません。