老後の生活設計で想定している期間は「20年」
老後の生活設計についての調査
内閣府が、「老後の生活設計と公的年金に関する世論調査」の結果を公開しています。
2018年11月に面接方式で行なわれた調査では、2,919人の有効回答を得ています。
ここでは、老後の生活設計に対する質問の結果を紹介します。
年金に関心がある人は7割弱
「自身の老後の生活設計について考えたことがある」人は67.8%をでした。
「考えたことがない」人は31.3%です。
老後について考える理由は「不安だから」
「老後の生活設計について考えたことがある理由」を聞いています。
一番多いのは、「老後の生活が不安だから」で、半分近くの人が挙げています。
不安だからこそ、考えなければならないということでしょう。
そして、「無計画な生活はしたくないから」が続きます。
何ができるか考えて、準備をしたいという前向きな気持が感じられます。
三番目は「老後が近い年齢になったから」でした。
実際に老後が近い年齢になると、考えざるを得ないということでしょう。
老後の生活設計の期間は「20年」
老後の生活設計について考えたことがある人は、老後としてどれぐらいの期間を考えているのでしょうか。
一番多い回答は、「20年間程度」でした。
60歳定年からと考えれば80歳ぐらい、65歳からと考えれば85歳というわけです。
2018年の時点の「平均寿命」は、男性が81.09歳、女性が87.26歳ですから、それぐらいをめどとしている人が多いのでしょう。
次に多いのが「15年間程度」です。
三番目は「10年間以下」と「25年間程度」が並びました。
年金以外に準備するのは「預貯金」
老後の生活設計で、「年金以外に用意する資産」を聞いています。
一番多いのは「預貯金」で、70%以上の人が挙げています。
次が「退職金/企業年金」ですが、預貯金の半分以下です。
以下、株式などの「証券投資」や、「国民年金基金」、話題の「個人型確定拠出年金(iDeCo)」などが続きます。
老後については考えたくない人も多い
一方、「老後の生活設計を考えたことがない」人も30%以上います。
その理由で一番多いのは、「将来の話なので、老後のことはわからないから」でした。
次に「老後の生活設計の立て方がわからないから」が続きます。
三番目は「老後を迎えた時に考えるつもりだから」でした。
できれば、直面するまでは考えたくないという気分が感じられます。
また、「老後の生活を考えると不安になるから」という人も、10%を超えています。
不安だから考える人という人もいれば、不安だから考えたくないという人もいることが分かります。