定年が70歳に延長されたら大歓迎だが、延長しすぎかもしれない!?
[2019/1/25 00:00]
定年延長についてのアンケート
転職サイト「ミドルの転職」が、「定年延長についての意識調査」の結果を公開しています。
このアンケートは、2018年11月にインターネットで行なわれ、35歳以上の970人から回答を得ています。
定年延長は歓迎の人が多い
高年齢者雇用安定法の改正により、雇用継続年齢が65歳から70歳へ引き上げられる可能性があることを告げて、「定年延長に賛成か」と聞いています。
「賛成」が83%で大半を占めました。
回答者の年齢が35歳以上ということもあって、定年延長は大歓迎されています。
「70歳」は延長しすぎという人も少なくない
しかし、「定年延長の年齢が“70歳”なのは妥当か」と聞くと、「妥当だと思う」人は48%しかいません。
「延長しすぎだと思う」という人は43%で、「妥当だと思う」との差は5%しかありません。
そして、「もっと延長すべきだと思う」は9%しかいませんでした。
定年延長のメリット
「定年が70歳に延長された場合のメリット」を聞いています。
ここでは、上位5つまでを挙げます。
- 定期収入を得られる期間が延びる
- 社会参加が継続できる
- 仕事のやりがいが生きがいにつながる
- 人とのふれあいや出会いの機会が確保できる
- 時間を持て余すことがなくなる
定年延長のデメリット
一方、「定年が延長された場合のデメリット」は、次の通りです。
- 年金減額の可能性
- 健康上の不安
- 長年働き続ける将来を考えると気分が落ち込む
- 働けるのに働かないことに負い目が生じる
- 新しい生きがいをみつけにくい
基本的には歓迎だが不安もある
アンケートの回答を見ると、定年が延長されるのは歓迎されています。
しかし、70歳は延長しすぎではないかと感じている人も少なくありません。
例えば、「68歳」という選択肢もありそうです。
また、定年延長によって、働いて収入があることはうれしいが、その一方で年金が減らされたり、体力が続かなかったりするのではないかという不安も感じられます。
定年が70歳に延長されるかどうかは、未定ですが、もし延長された場合は、これらの不安への対策も必要となるでしょう。