「手元供養」という言葉を知っている人は23%
「手元供養」のアンケート
仏事関連総合サービスの「メモリアルアートの大野屋」が、「手元供養(てもとくよう)についての意識調査」の結果を公開しています。
2018年12月に行なわれたインターネットアンケートには、全国の10代以上の男女3,536人が回答しています。
故人を身近に感じる「手元供養」
まず、「手元供養」についておさらいしておきましょう。
「手元供養」は、故人の遺灰や頭髪などを、小さな容器に入れて自宅に置いたり、ペンダントなどに入れて身に着けるという弔い方です。
比較的新しい弔い方で、お墓や仏壇とは別の形で、故人を常に身近に感じられるという利点があります。
手元供養を知らない人が77%
「手元供養」という言葉について「知らない」人は77%でした。
まだ、ほとんどの人にはなじみのない言葉であることが分かります。
「知っている」と「聞いたことがある」を合わせても、23%に留まっています。
「抵抗感がない」人が61%
「自分自身の大切な人が亡くなった時に、遺骨などをペンダントや小さな容器に納めて身近に持っておくことに抵抗がありますか」という質問に、「抵抗感がない」人は61%でした。
「抵抗感がある」人は39%です。
「抵抗感がない」人の方が多いのですが、「抵抗感がある」人が居るということを忘れてはいけないということでしょう。
手元供養用品を知らない人が60%
「知っている手元供養用品」では、「どれも知らない」が60%でした。
「手元供養」という言葉についてもそうでしたが、具体的な用品についても多くの人には知られていないことが分かります。
知っている用品の中では、「遺骨ペンダント」と「ミニ骨壷」が多くなっています。
手元供養の登場から15年
大野屋仏事アドバイザーの川島敦郎氏は、アンケートの結果についてつぎのようにコメントしています。
葬祭マーケットに「手元供養」が登場してから約15年経過した現在、一般の認知率は23%となりました。しかも、大切な方の遺骨などを身近に置くことに対し「抵抗がない」と答えた人が61%となり、大切な人を偲ぶ新しい方法として手元供養商品が受け入れられつつあることが分かります。
また手元供養商品の使用シーンでは、全年代共通で「いつでも肌身離さず」が最も多い回答となり、世代を問わず、手元供養商品を通して大切な人やその思い出と日常を共にしたいと考えていることが伺えます。