副業は「週に10時間」、月収は「6万8千円増加」

[2019/2/28 00:00]

副業経験者に対するアンケート

シンクタンクのパーソル総合研究所が「副業に関する調査」の結果を公開しています。

2018年10月に行なわれたインターネット調査は、過去3年以内に副業経験がある、1,082人が回答しています。

1週間の副業時間は10時間

「1週間当りの副業の時間」の平均は、「10.32時間」でした。

出典:パーソル総研

そして、副業と本業と併せた1週間の総労働時間の平均は、「54.81時間」になります。

本業と副業を併せて70時間を越えて働いている人も1割以上いますが、過重労働とならないように、自分自身で管理することが必要でしょう。

出典:パーソル総研

副業による月収は「6万8千円」

「副業による月収」の平均は「6万8,200円」でした。

一番多いのは「5~10万円」ですが、なかには「30万円以上」という人もいます。

また、副業における平均時給を計算すると、「1,652円」になります。

出典:パーソル総研

この金額に対してパーソル総研では、次のようにコメントしています。


厚生労働省の毎月勤労統計調査2018年11月確報より一般労働者(常用労働者のうちパートタイム労働者除く)の所定外労働の平均時給を算出したところ、時給は1,906円となった。参考数値ではあるが、時給でみると本業で得る残業代よりも、副業の方が安いことが推察される。

つまり、本業で残業する方が、副業をするよりも時給は高い可能性があります。

その場合、本業で残業ができるかどうか、残業代がきちんと出るのかなどが問題になるでしょう。

過重労働が最大のデメリット

「副業によって生じたデメリット」は、特に無いという人が7割を超えています。

しかし、「過重労働となり、体調を崩した」や「過重労働となり、本業に支障をきたした」など、副業による負担が原因で、身体や本業に影響が出た人も1割以上います。

また、本業に対して不利益を与えるような失敗をしている人も少なくありません。

副業は「収入」や「経験」などをもたらしてくれますが、「過重労働」や「本業への影響」などのマイナス面もあります。

副業を考えるとき際は、自分の体力や時間の管理を考えて、仕事の内容を選択しましょう。

出典:パーソル総研
[シニアガイド編集部]