「老後の生活が不安」な人が7割を超える。「40代」がピーク
[2019/3/1 00:00]
首都圏で聞いた老後の意識
調査会社の日経リサーチが「老後の生活に関する調査」の結果を公開しています。
今回公開されたのは、2018年10月から11月にかけて、首都圏40km圏内の20歳以上の世帯を対象に行なわれた総合調査の一部で、2,830世帯が回答しています。
7割の人は「老後の生活が不安」
「老後の生活費が不足するのではないかと不安に思うか」という質問に対して、「不安に思う」という回答が7割に達しています。
年代別で見ると、30代と40代で不安に感じている割合が高くなっています。
この年代は、老後の生活を意識し始める時期ですが、まだ将来の見通しが立ちにくい時期でもあるので、不安が募るのでしょう。
6割以上が「定年後も働きたい」
「定年などの節目が来ても、収入のために働き続けたいか」という質問に対しても、6割以上が「働き続けたい」と答えています。
特に、40代では7割を超えました。
定年が近づいてくる年代だけに、現在の自分の生活や貯蓄の状況と照らし合わせて、定年後も働きたいという意欲が高まるのでしょう。
「収入」があると安心できる
調査の結果を見ると、ほとんどの年代において「老後の生活費に対する不安」が強いことが分かります。
その不安を解消するための手段としては、「定年後も働き続けること」を意識する人も多くなっています。
多くの家庭では、老後を意識はしていても、生活費や教育費、介護の費用などの負担が大きく、自分の老後のための蓄えを作ることは簡単ではありません。
また、収入が年金に限られ、貯蓄を取り崩しながら暮らすことにも不安が残ります。
現役時代ほどの収入はなくても、働き続けて一定の収入を得ることができれば、老後の生活費に対する不安は、かなり解消できるでしょう。