給料が下がっても、定年後も働きたい人が7割
定年後対策イベント参加者へのアンケート
総合マネースクールのファイナンシャルアカデミーが、「定年後に関するアンケート」の結果を公開しています。
このアンケートは、同社のイベントである「定年後設計フォーラム」の参加者382人に対して行なわれたものです。
つまり、自分の定年後の生活になんらかの危機感を持っている人を対象としたアンケートなのが特徴です。
老後に危機感を持っている人たちは、どんな認識を持っているのでしょうか。
給料が下がっても働き続けたい
「定年後も働きたいですか」という質問に対して、7割近くの人が「給料が下がっても働きたい」と答えています。
定年後も、労働意欲が高いことが分かります。
働きたい理由としては、次の3つが多くなっています。
- 老後資金の確保のため
- 生きがいだから
- 社会とのつながりを持ちたい
単に金銭的な必要に迫られて働くのではなく、生きる上でのモチベーションを維持するために働きたいという気持ちがあることが分かります。
キャリア対策ができている人は1%
では、定年後に働き続けるためののキャリア対策はできているのでしょうか。
「あまりできていない」という人が一番多く、「十分できている」という人は1%しかいません。
定年後に働きたいという意思はあっても、実際に行動している人は少ないようです。
また、具体的なキャリア対策として多いのは「現在持っているスキルを上げる」と「情報収集」の2つでした。
例えば、再就職先の目安をつけるような具体的な行動を取っているわけではありません。
お金の対策ができている人は3%
最期に、「定年後のお金について対策ができているか」と聞いています。
「十分にできている」という人とは、全体の3%に留まっています。
一番多い回答は「あまりできていない」でした。
定年後の生活に向けて、お金の準備をすることも、キャリア対策同様に、かなり難しいことであることが分かります。
定年後のキャリアやお金に対して、自分の準備が整っていないという危機感があることが、定年対策イベントへに参加した理由なのでしょう。