葬儀について後悔している人が60%以上。事前の準備不足が影響
[2019/3/7 00:00]
葬儀において後悔したこと
終活関連サービスの鎌倉新書が、「葬儀においての後悔したこと」のアンケート結果を公開しています。
2019年2月に行なわれたインターネットアンケートには、過去2年以内に喪主となり葬儀を行ったことがある372人が回答しています。
後悔している人は60%以上
葬儀に対して、「後悔していることがある」人は60%を超えています。
半分以上の人が、何かの後悔を感じています。
後悔しているのは「情報収集」
「後悔していること」で一番多いのは、「情報収集」でした。
あまり差がなく、「葬儀社」と「斎場」についてが続いています。
「事前に情報収集しておけば良かった」
「情報収集」について後悔している内容で多いのは、情報収集を怠ったことが中心です。
- 事前の情報収集が不十分だった
- 情報収集の方法が分からなかった
- 優良な情報を収集できなかった
また、「葬儀社」についても、情報収集を行なわず、比較検討しなかったという内容が多くなっています。
- 複数の葬儀社を比較しなかった
- 優良な葬儀社が分からなかった
いずれも、「事前に準備して、情報収集をしておけば良かった」という後悔につながっているのでしょう。
事前の準備不足が後悔を招く
葬儀について、後悔することが多いのは、急な死去によって時間に追われることが多いからでしょう。
例えば、次のようなコメントが寄せられています。
- 急遽葬式を行なうことになり、私が喪主を務め直葬と決めたが、これで良かったのか分からない
- 時間がなく、知人の「格安」という言葉を信じて、よく検討もしないで葬儀社を決めてしまった
また、葬儀に慣れていないため、定型に流されてしまうことも多いようです。
- 流れがわからず葬儀社の言う通りにやっていたら高額になってしまった
- 故人の意向にそったものにするために、生前に確認しておけばよかった
では、どうすれば、後悔が少ない葬儀を行なうことができるのでしょう。
回答者が「やっておけばよかったこと」として挙げているのは、次のようなことです。
- 信頼できる葬儀社を事前に探すことが重要
- 元気なうちに自分の葬式のことを自分自身で決めておく必要性を感じた
- あらかじめ信用できそうな葬儀社を調査して、腹積りを決め、予算化しておけばよかった
喪主になる立場の人にとって、家族が死去する可能性があるという事実は、なかなか受け入れがたいです。
そのため、本人の意向を聞いたり、葬儀社を探すなどの、葬儀への準備ができずに、死去してからあわてるというパターンになりやすいのでしょう。
例えば、家族の葬儀はどんなふうにしたいのか、自分自身の葬儀はどう行ないたいのか、普段から考えておくことから始めるべきなのでしょう。