自分の年収に満足している50代の女性は3人に1人しかいない
50代の働く女性へのアンケート
総合情報サイト「All About」を運営するオールアバウトが、「働く50代の女性」の調査結果を公開しています。
2019年1月に行なわれたインターネット調査には、東京、神奈川県、千葉、埼玉在住で、仕事を持つ50代の女性244人が回答しています。
年収に満足している人は3人に1人
「現在の年収に満足している」人は、全体の32%でした。
満足している人は、3人に1人しかいません。
年収は目標よりも100万円足りない
「目標としていた年収に対して、現在の年収がどれぐらい不足しているか」を聞いています。
一番多いのは「目標となる金額は決めていなかった」でした。
次に多いのが「100万円足りていない」で、28%でした。
ちなみに、「300万円以上足りていない」という人は10%ぐらいしかいません。
働き続けるために何かをしている人は少ない
「50代以降も働き続けるために、何かしらの準備や対策を行なった」人は、27%しかいません。
働き続けるために、やっておけば良かったこと
「50代以降も働き続けるために、やっておけば良かったと後悔していること」を聞いています。
一番多いのは、「資格の取得」でした。
これと「専門性を高める」は、回答者の半分が挙げています。
10位までは、次の通りです。
- 資格の取得
- 専門性を高める
- 健康な状態を保つ
- 人脈づくり
- 転職活動
- 副業の準備
- マネジメント経験を積む
- 雇用形態の調整
- 起業の準備
- キャリアの棚卸し
管理職よりも専門性
このアンケートを見ると、年収に関しては不満を抱いている人が多いことがわかります。
回答を見ると、いまさら、ものすごく年収が増えるとは期待していないが、月に10万円弱ぐらい増えてほしいという印象です。
また、長く働き続けるために、何かをしている人は少数派です。
「働き続けるために、やっておけば良かったこと」は、資格の取得など専門性の強化に目が向いており、「マネジメント経験を積む」など社内で管理職を目指す人は多くありません。
これに対して、All About「女性のキャリア」ガイドの水野順子氏は、次のようにコメントしています。
給与・待遇に関しては、当初に決めた条件から大きく変わることが少ない日本の会社では、自分自身が変わらなければ大幅な上昇は難しいです。年収が頭打ちとなりベースアップもほぼなくなってきた際には、会社での給与や待遇をあげるには、役職に就く、ポジションをあげること、社内で職種チェンジをするなど、自分自身が新しいことにチャレンジすることが必要です。
将来的に転職を考えているのであればなおのこと、マネジメント経験があることは、年齢が上がるほど転職で求められます。
つまり、昇給を狙うためには、管理職の経験を避けるのは得策ではないというわけです。
自分が仕事に何を求めているのかを考えて、働き方を選んでいく必要があることが分かります。