樹木葬は「庭園式」、納骨堂は「自動搬送式」が人気
実際にお墓を購入した人へのアンケート
お墓の情報サイト「いいお墓」が「お墓の消費者全国実態調査」の結果を公開しています。
2018年の1年間に、「いいお墓」経由で、お墓を購入した人に対するアンケートで、624人の回答がありました。
ここでは、購入したお墓のタイプについて紹介します。
3つの形式から考える
お墓を探し始めるときに、まず、お墓の形式を考える必要があります。
現在は、「一般墓」のほかに「樹木葬」と「納骨堂」を選ぶ人が多く、この3つが主な選択肢と考えて良いでしょう。
「樹木葬」は、墓石を建てずに遺骨を埋葬し、遺骨の周辺にある樹木を墓標として故人を弔う方法です。
「納骨堂」は、寺院の敷地内などに建てられた建物に納骨する方法です。
お墓の購入を検討していたときは「樹木葬」を考えている人が多く、「一般墓」と「納骨堂」が続いています。
しかし、実際に購入したお墓では「一般墓」の方が多くなり、「樹木葬」「納骨堂」の順になっています。
つまり、「樹木葬」を検討していたのに、「一般墓」へと変えた人が、一定の割合でいることが分かります。
「樹木葬」から「一般墓」へ変える人がいる
お墓の種類を変えた人について、もう少し詳しく見てみましょう。
事前に「一般墓」を検討していた人は、90%が「一般墓」を購入しています。
しかし、「樹木葬」を検討していた人で、「樹木葬」にした人は70%に留まります。
そして20%の人は「樹木葬」から「一般墓」に変えています。
なお、検討していたお墓の種類を変えた人の理由は「より良い条件のお墓の種類が見つかったから」が70%以上でした。
例えば、「思っていたよりも安かった」「行ってみたら立地が良かった」など、前向きな理由でお墓の種類を変える人が多いようです。
それぞれに流行のタイプがある
お墓の種類が決まったら、次は形式を選ぶ必要があります。
実際にはどんなお墓が選ばれているのでしょう。
「一般墓」については「洋型」の墓石が多くなっています。都立霊園などでは、墓石の形が洋型に限定されていることも影響しているでしょう。
「樹木葬」では、洋風にガーデニングされた花壇が並ぶ「庭園タイプ」が人気があります。
「納骨堂」では、参拝時だけ、参拝室内の墓石に搬送される「自動搬送式」が、ロッカー式などを圧倒しています。
お墓については、そのときどきの流行がありますが、大切なのは家族や周囲の人の気持ちです。納得が行くまで、よく相談して決めましょう。