「一般墓」に比べて、「樹木葬」は半額、「納骨堂」は3分の2ぐらい
実際にお墓を購入した人へのアンケート
お墓の情報サイト「いいお墓」が「お墓の消費者全国実態調査」の結果を公開しています。
2018年の1年間に、「いいお墓」経由で、お墓を購入した人に対するアンケートで、624人の回答がありました。
ここでは、購入したお墓の金額について紹介します。
3つの形式ごとに値段差がある
お墓を探し始めるときには、お墓の形式を考える必要があります。
現在は、「一般墓」のほかに「樹木葬」と「納骨堂」を選ぶ人が多く、この3つが主な選択肢と考えて良いでしょう。
「一般墓」は、平地に墓石を立てる伝統的なお墓です。
「樹木葬」は、墓石を建てずに遺骨を埋葬し、遺骨の周辺にある樹木を墓標として故人を弔う方法です。
「納骨堂」は、寺院の敷地内などに建てられた建物に納骨する方法です。
今回の調査の回答から、それぞれの金額を比べてみましょう。金額は千円単位で四捨五入しています。
「一般墓」は154万円、「樹木葬」は73万円、「納骨堂」は94万円でした。
「一般墓」に比べて、「樹木葬」は半額、「納骨堂」は3分の2ぐらいで済む計算です。
意外と高い東京都内の「樹木葬」
しかし、回答者が住んでいる地域によって、お墓の金額には大きな差があることが分かりました。
「一般墓」では、「関東地方」が158万円、「東京都」に限ると164万円です。
平均に比べて、数万円から十万円ぐらい高くなっています。
「樹木葬」は、「関東地方」は76万円、「東京都」は95万円でした。
樹木葬は地域による差が大きく、「東京都」では、20万円以上も高くなっています。
樹木葬はある程度の広さの土地が必要な形式なので、土地の価格が高い「東京都」では、それが価格に反映しているのでしょう。
「納骨堂」は、「関東地方」が96万円、「東京都」が100万円でした。
納骨堂は一人当りの専有面積が小さいので、東京都内でも、あまり高くならないようです。
霊園ごとに、それぞれの事情がある
今回の調査では、お墓の種類による価格差だけではなく、お墓がある地域によって大きな価格差があることが分かりました。
「樹木葬」は、平均で見ると「一般墓」の半額程度ですが、「東京都」に限ると、ぐっと高くなります。
お墓の種類による違いだけではなく、その霊園の立地や固有の事情によって金額が変わるのです。
お墓を準備するときは、一般的な情報や思い入れだけで決めるのではなく、それぞれの霊園について調べた上で購入するようにしましょう。