「初めての転職」が成功する確率は4分の3 !?
初めて転職した人へのアンケート
何事も初めてするときは、怖さと興奮があり、いろいろなことが印象深く残るものです。
とくに、「転職」という大きな経験をしたときは、そのときにしか分からない実感があるでしょう。
転職エージェントサービスの「リクルートエージェント」が「初めて転職活動をした人」へのアンケートを行なったのも、最初の経験でなければ分からない感想を求めてのことでしょう。
2018年9月に行なわれたインターネット調査には、リクルートエージェントを利用して、初めての転職をした406人が回答しています。
転職成功の確率は4分の3
さて、初めての転職は成功したのでしょうか。
「転職先の職場に満足している」人の割合は、73.6%でした。
転職した人の4分の3ぐらいの割合です。
残念ながら、転職した人の4分の1は、「どちらともいえない」とか「あまり満足ではない」「不満足」という感想を抱いています。
「自分に合った企業を見つけること」が課題
「転職活動を振り返った際に苦労したこと」の筆頭は、「自分に合った企業を見つけること」でした。
転職の面接は、自分も相手の企業も建前が多く、お互いに本音が見えにくいものです。
そういう状況のもとで、自分に合った会社を探すのは難しいことなのです。
「面接などの時間の確保」も、多く挙がっています。
現在の仕事を続けながら、転職のための時間を作りだすのが難しいのでしょう。
評価内容が聞けると転職が決まる
「入社を決める際に役立ったこと」の筆頭は、「企業から評価内容を聞けた」でした。
これは、他の項目に大きな差を付けての1位でした。
転職は、相手のあることなので、相手が自分をどう評価しているか分かるということは、最後の決断を下すために必要なのです。
自分が評価され、必要とされている職場に転職したいという気持ちは、誰しもが共通に持っているでしょう。
資格や学歴よりも、実務経験
初めての転職をやりとげてから振り返ると、企業の姿勢も見えてくるものです。
そこで「企業の採用基準について感じたこと」を聞いています。
真っ先に出てきたのは、「資格の有無は関係ない」と「学歴は関係ない」というでした。
そして、「年齢」「経験企業の規模や知名度」「業務の経験年数」「役職の有無」の順に“関係ない”と感じています。
これをみる限り、「資格」や「学歴」よりも、「業務の経験年数」や「役職の有無」の方が重視される傾向にあることが分かります。
つまり、必要とされるかどうかも分からない資格の取得に時間を割くよりも、今の自分の仕事に力を注ぐ方が有効であることが分かります。
転職を経験した人の実感だけに、重みのある意見と言えるでしょう。