高校入学から大学卒業までの費用は「953万円」

[2019/3/29 00:00]

全都道府県対象の大規模な調査

老後を含めた自分の人生を設計するときに、子供の教育費用も大切な要素です。

この記事では、日本政策金融公庫の「教育費負担の実態調査」から、子供が高校入学から大学卒業までにかかる費用を紹介します。

この調査は、高校生以上の子供を持つ保護者を対象に行なわれました。

2018年9月にインターネットで行なわれた調査には、各都道府県100人ずつの4,700人が回答しています。

高校と大学の費用は「953万円」

最初に、高校入学から大学卒業までにかかる費用を紹介します。

費用の平均は「953万円」でした。

これには、高校と大学の入学時に必要な費用も含まれています。

出典:日本政策金融公庫

同じ大学でも差は大きい

さきほどの「953万円」という数字は、4年制大学の平均金額です。

しかし、国公立大学と私立大学では、費用にかなり差があります。

国公立大学の場合は「776万円」です。

一方、私立大学文系の場合は「968万」、私立大学理系の場合は「1,064万円」に上ります。

なお、専門学校は「554万円」、私立短大で「613万円」かかることが分かります。

出典:日本政策金融公庫

自宅以外から通学すると4年間で約400万円かかる

大学生活を送る際に、自宅から通学できない場合は、さらに費用がかかります。

まず、自宅外通学を始めるためには、アパートの敷金や家具などの費用がかかります。

この費用の平均は「37万4千円」でした。

出典:日本政策金融公庫

そして、自宅以外から通学している場合の仕送りは、1年間に「90万8千円」でした。月額にすると「7万5千円」です。

出典:日本政策金融公庫

つまり、大学4年間で考えると、入学時に「37万4千円」かかり、1年に「90万8千円」が4年間続くことになります。

自宅外通学の場合は4年間に「400万円」ぐらいかかると思えば良いでしょう。

大きな費用なので事前の準備を

この記事では、学費について総額だけを抜き出しています。

費用ごとの詳細は、元の報告書をご覧ください。

これだけ大きな金額を用意するのは簡単ではありません。

事前に、奨学金や国の教育ローンなどの制度についても検討してください。

また、小学校から高校卒業までの学費については、こちらの記事で紹介していますので御覧ください。

[シニアガイド編集部]