キャッシュレス決済を利用している人は7割。一番使うのは「クレジットカード」
キャッシュレスに関する千人アンケート
通信サービス会社の「BIGLOBE」(ビッグローブ)が、「キャッシュレスに関する意識調査」の結果を公開しています。
2019年3月に行なわれたインターネット調査では、スマホを所有する全国の20代~60代の男女1,000人が回答しています。
利用している人は7割
「キャッシュレス決済を利用している」人は、全体の約70%でした。
一方、約30%の人は「利用したことがない」か「現在は利用していない」です。
一番使うのは「クレジットカード」
「利用しているキャッシュレス決済」は、「クレジットカード」が一番多く約80%に達しています。
次に多いのが「Suica(スイカ)」や「nanaco(ナナコ)」などの「プリペイド型」でした。これは、先にチャージしておいて使う決済です。
「iD(アイディ)」や「QUICPAY(クイックペイ)」などの「ポストペイド型」は20%弱でした。これは、使った後でクレジットカードなどに課金される決済です。
このところ話題となることが多い「LINE Pay(ラインペイ)」や「PayPay(ペイペイ)」などのQRコードを使った決済も20%弱でした。
いろいろな決済方法が登場していますが、現時点ではクレジットカードがキャッシュレス決済の主流と言って良いでしょう。
キャッシュレスを使う理由、使わない理由
キャッシュレス決済を使っている人、使っていない人、それぞれの理由を聞いています。
挙げた人が多い理由を並べてみましょう。
利用している理由
- 支払いがスムーズ
- 割引やポイントがある
利用していない理由
- お金を使いすぎてしまいそう
- 仕組みをよく知らない
- 必要性を感じない
使っていたけれど止めた理由
- お買い得感を感じられなかった
- 完全なキャッシュレスにできなかった
- 利用できる店舗に行かなくなった
キャッシュレスを使っている人は「便利さ」とともに「おトクさ」を求めていることがわかります。
一方、キャッシュレスを利用していない人は、「キャッシュレスだとお金の重さが感覚的に分からない」ことを恐れているようです。
実際、回答者全員に「現金1万円とキャッシュレスの1万円、どちらがよりお金としての重みを感じるか」と聞くと、半分以上の人が「現金の方に重みを感じる」と回答しています。
また、使っていたけれど止めた人の中には、キャッシュレス決済ができない店舗があることで、完全なキャッシュレスにできないことを理由としている人がいます。
どのキャッシュレス決済についても、「対応していない店舗がある」というのは、共通の不便さでしょう。
そういう意味では、規格が乱立している新しいキャッシュレス決済の方法よりも、利用できる店舗が多いクレジットカードに人気があるのは当然なのかもしれません。