「家族葬」の費用の目安は50万円~150万円。「直葬」は50万円未満
実際に葬儀を経験した人へのアンケート
DMM.comグループで終活情報を提供している「終活ねっと」が、「お葬式に関する実態調査」の結果を公開しています。
2019年4月に行なわれたインターネット調査には、実際にお葬式の手配を経験した618人が回答しています。
この記事では、お葬式の型式と規模について紹介します。
実際のお葬式は「一般葬」か「家族葬」が多い
現在のお葬式には、いろいろな型式がありますが、この調査では、4つに分類しています。
- 一般葬:様々な立場の人を呼ぶ葬儀
- 家族葬:親族や特に親しい人を呼ぶ葬儀
- 一日葬:お通夜を簡略化または行なわない葬儀
- 直葬:火葬のみ行なう葬儀
一番多く選ばれているのは「一般葬」で、半分を超えています。
次に多いのが「家族葬」で、3割強あります。
この2つで、お葬式全体の9割を占めています。
話題に上ることが多い、「一日葬」と「直葬」は、2つ合わせても1割ほどに留まっています。
「一般葬」は100万円~200万円ぐらいが目安
では、お葬式の型式別に、実際にかかった金額を見ていきましょう。
「一般葬」では、「100万円以上150万円未満」と「150万円以上200万円未満」が多くなっています。
だいたい100万円から200万円が目安と見れば良いでしょう。
ただし、「300万円以上」という人も7%いるので、お金をかけようと思えばかけやすい型式であることが分かります。
「家族葬」の目安は50万円~150万円
「家族葬」では、「50万円以上100万円未満」と「100万円以上150万円未満」が多くなります。
目安は50万円~150万円なので、一般葬よりも一回り予算が小さくなります。
「一日葬」では9割近くが100万円未満で収まっている
「一日葬」で多いのは「50万円未満」と「50万円以上100万円未満」でした。
9割近くの人が、100万円未満に収まっています。
「直葬」では9割以上が50万円未満で済んでいる
「直葬」になると、9割以上の人が「50万円未満」で収まっています。
家族葬や一日葬に比べても、お金がかかりにくいお葬式であることが分かります。
お葬式を選ぶときには「参列者の数」も考慮する
お葬式の型式を選ぶときに、単にお金の問題だけでは選べません。
参列者の規模、本人の遺言、家族の希望、地域の常識、菩提寺との関係など、考えなければならない要素がたくさんあります。
ここでは、参列者の規模と葬儀の型式の関係を見てみましょう。
参列者の数と葬儀の形式には密接な関係があります。
例えば、「直葬」では、「参列者が10人未満」の割合が9割以上を占めます。
同じように「一日葬」も「参列者が10人未満」の割合が6割以上を占めています。
この数字から、「直葬」や「一日葬」という型式が、本当に身内だけに限った小規模な葬儀であることが分かります。
これが、「家族葬」になると、「参列者が10人以上40人未満」が、6割を占めます。
「一般葬」では、さらに参列者が増えて、「40人以上70人未満」と「70人以上100人未満」が多くなります。
つまり、葬式の型を考えるときは、単純に予算で選ぶのではなく、予想される参列者の数に応じた型式を選ぶ必要があることが分かります。
葬儀の手配は、急に必要になる上に、考える要素が多い難しい仕事です。
迷ったときは、「予算」と「参列者の規模」、本人や家族の希望などの条件を、葬儀社のスタッフに伝えて相談しましょう。