60代のネット利用率は「7割」、一番使うのは「Yahoo!」
シニアのネット利用を調査
マーケティング・リサーチ会社のインテージが、シニア層のインターネット、メディア利用状況についてのレポートを公開しています。
このレポートは、インテージが過去に行なった複数の調査をもとに、データ分析を加えたものです。
なお、この調査では60代を「シニア層」としています。
60代のインターネット利用率は「7割」
まず、年代別のインターネット利用率を見てみましょう。
インターネットの利用率は、10代から40代では、ほぼ100%です。
しかし、50代では、やや下がり9割になります。
そして、60代になると「7割」にとどまっています。
60代のインターネット利用率は、増加傾向にありますが、他の年代に比べると、まだ差があることが分かります。
パソコンの存在感が残る
インターネットを利用するための機器は、60代も含めて「スマートフォン(スマホ)」が多くなっています。
逆に「パソコン」の利用率は、すべての年代で下がっています。
ただし、「60代」について見ると、スマホとパソコンの利用率は40%前後で、ほとんど差がありません。
パソコンは、この年代にとって重要な存在なのです。
Yahoo!ブランド強し
次に、良く利用するWebサイト/アプリを見てみましょう。
60代の利用率が高いのは、ポータルサイトの「Yahoo!」と「Google」でした。
次に、「楽天市場」と「Amazon」いう通販サイトが入っています。
動画視聴サイトでは「YouTube」、SNS系では「LINE」「Facebook」「Twitter」が10位までに入っています。
60代の利用率を他の年代と比べると、SNSの利用率が低いのが特徴です。
特に「Instagram(インスタグラム)」は利用率が30%以下で、20位までに入っていません。
逆に、通販サイトの「Yahoo! ショッピング」は他の年代よりも利用率が高く、Yahoo! ブランドが浸透していることが分かります。
「YouTube」に時間を使う人が多い
では、それぞれのWebサイト/アプリに、どれぐらい時間を割いているのでしょうか。
一番時間を使っているのは「Yahoo!」ですが、次に「YouTube」が入っています。
3位に「LINE」、4位に「Smart News」とスマホ向けアプリが入っています。
5位にも、動画視聴サイトの「GYAO!(ギャオ!)」が入っており、動画の視聴に時間を使っている人が多いことが分かります。
パソコン時代の影響が強く残る
60代のインターネット利用率は、他の年代に比べると、やや低く、7割に留まっています。
また、利用傾向にも特徴があり、パソコン時代に浸透したYahoo!のブランドが強みを保っています。
一方で、「LINE」と「FaceBook」以外のSNS系は、他の年代ほど使われていません。
全体的にパソコン時代のインターネットの傾向が強く残っており、新しいサービスには手が伸びにくい傾向が感じられる結果でした。