テレワークの裏の利点は「苦手な上司や同僚に会わなくて済むので、心穏やかに働ける」
1万人に聞いた「テレワーク」の実態
転職支援サービスの「エン転職」が、「テレワーク実態調査」の結果を公開しています。
「テレワーク」とは、「インターネットを利用した場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」を指す言葉です。
政府が「働き方改革」政策の一端として推進しているため、最近は耳にする機会が増えてきました。
2019年3月にインターネットで行なわれた調査には、エン転職の利用者10,207人が回答しています。
テレワーク経験者は、たった3%
1万人を超える回答者のうち、実際にテレワークで働いたことがある人は「3%」でした。
まだ、テレワークは珍しい存在であることが分かります。
テレワークは「在宅勤務型」が多い
「テレワーク」は、「インターネットを利用した場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」とされていますが、具体的にはどんな働き方をしているのでしょう。
一番多いのは「自宅で、会社と連絡を取り合いながら働く」という「在宅勤務型」でした。
次いで「移動中などに、会社のスマートフォンやパソコンなどを使って働く」という「モバイルワーク型」です。
テレワークの日程は「不定期」
テレワークを利用した日数は「不定期」が一番多くなっています。
あらかじめ、計画されているというよりも、テレワークできる仕事があったり、テレワークをしなければならない家庭の事情ができるなど、周辺の状況に合わせて行なわれていることが分かります。
次に多いのは「週に5日以上」でした。
こちらは、あらかじめ在宅勤務に近い状態で働くことが前提となっているのでしょう。
経験者の7割以上が「満足」
テレワークの制度を使って働いたことがある人に、テレワークへの満足度を聞いています。
7割以上の人が「満足」としています。
ただ、「満足していない」人も1割いるので、テレワークに向いていない人や仕事があることも分かります。
「通勤ストレスがなくなる」のが最大の利点
テレワーク経験者にテレワークの利点を聞いています。
ズバ抜けて多いのが、「通勤ストレスがなくなる」でした。
また、「業務に集中できて生産性が上がる」と「人間関係のストレスがなくなる」も支持を集めています。
「苦手な上司や同僚に会わなくて済むので、心穏やかに働ける」
最後に、テレワーク経験者の生の声を聞いてみましょう。
- 通勤時間を生産性のある時間に変えられる。(24歳男性)
- 通勤時の満員電車や天候による遅延などのストレスから開放された。(26歳女性)
- 会社にいると、不必要な事務業務などが頻繁に発生し、業務の効率が低下する。テレワークにしてからは自身の業務に集中できるようになった。(26歳男性)
- 業務中に関係のない話題で話しかけられ、その度に手を止めていた。テレワークにしてからは黙々と作業ができるので、効率も上がった。(30歳男性)
- 苦手な上司や同僚に会わなくて済むので、心穏やかに働ける。(32歳女性)
アンケートの回答通りに、「通勤時間の有効利用」、「集中できる環境」、「人間関係の薄さ」などを利点と感じていることが分かります。
特に、人間関係のストレスの少なさは、表立って口にされにくいテレワークの大きな利点でしょう。