働きながら学ぶことの悩みは「忙しくて時間がとれない」
働きながらの「学び」
転職サービスの「リクルートエージェント」が、「働きながら学ぶこと」についてのアンケート結果を公開しています。
2019年3月に行なわれたインターネットアンケートは、直近で転職に成功した人を対象にしており、930人が回答を寄せています。
社会人の学びについては、「リカレント教育(社会人の学び直し)」などの掛け声で、大学や専門学校がコースが設定されていることも増えてきましたが、実際にはどんな「学び」を行なっているのか見ていきましょう。
「学び」をしている人は60%
このアンケートでは、学ぶ対象を「直近(6カ月程度)の職務上必要とされるものではない新たな知識/スキル」と定義しています。
つまり、今の仕事にすぐに役立つわけではないが、自分の将来のために必要な勉強というわけです。
そういう条件のもとで、何かを学びたいと考えている人は、90%を超えています。
ほとんどの人が、何かを学びたいという意欲を持っていることが分かります。
しかし、実際に学ぶために活動している人は、そのうちの60%ほどに留まっています。
「学び」の理由は「広い知見/視野を得たい」
何かを学びたいと考えている人に、その理由を聞いています。
一番多かったのは、「広い知見/視野を得たい」でした。
そして「自らの市場価値を高めたい」が続きます。
この2つは、50%以上の人が挙げており、学びの原動力となっています。
「学び」の悩みは「時間がとれない」
学びたいと考える人にの悩みについて聞いています。
一番多いのは「仕事が忙しく時間がとれない」でした。
そして「プライベートが忙しく時間がとれない」が続きます。
会社の勤務や家庭生活など、忙しい日常の中で、学ぶ時間を確保することの難しさが分かります。
「面白い」と思ったことが「学び」のネタになる
最後に、回答者は、どんなことを学びたいのか見てみましょう。
一般的なものとしては、次のようなものが挙がっています。
- PCスキル(40代/接客・販売・店長・コールセンター)
- 文章力(20代/SE)
- PL/BS など会計の基礎知識(40代/インターネット専門職)
- マーケティング(40代/化学エンジニア)
- AIなど次世代型の分析手法(40代/経営企画・事業企画・業務企画)
- 管理職を務めるにあたってのマネジメントスキル。メンタルヘルスに関する知識(30代/営業)
一方で、ユニークな学びの例も挙がっています。
- アセアン諸国の会計知識(40代/経理・財務)
- アートに関する知識(30代/インターネット専門職)
つまり、自分が「面白い」「いつか役に立つ」と思うものであれば、学びの内容は、なんでも良いことが分かります。
まずは自分が興味を持ったことについて、書籍やネットなどを利用して調べてみることから始めてみましょう。そこから、新しい「学び」への道が開けるかもしれません。