還暦を迎える人の4人に1人は、貯金が100万円も無い
1959年生まれの2千人にアンケート
プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険(PGF生命)が、今年還暦を迎える人へのアンケート結果を公開しました。
2019年4月に行なわれたインターネットアンケートには、1959年生まれの男女2千人が回答しています。
この記事では、将来のお金についての項目を紹介します。
4人に1人は貯金が「100万円未満」
最初に、現在の貯蓄残高を聞いています。
一番多い回答は、「100万円未満」でした。
その割合は、24%ですから、4人に1人は「100万円未満」しか貯金がありません。
しかし、回答者全体の平均値を見ると「2,956万円」と、かなり大きな金額になります。
つまり、貯金の残高が大きい人が、それなりにいるので、平均を引き上げているのです。
貯金の残高は、幅広く分散していて、ここまでの生活によって大きな差ができていることが分かります。
働きたい年齢は「65~69歳」
貯金が少ない場合、働き続けることが収入の確保につながります。
「何歳まで働いていたいか」という質問で一番多いのは「65~69歳」でした。
正社員の雇用が維持される「65歳」が、働く一つの目安となっているようです。
「70歳以上」まで働きたいという人は3人に1人ぐらいの割合です。
一番の不安は「収入の減少」
「60歳以後の人生で不安に思うこと」でも、一番多いのは「収入の減少」でした。
多くの会社では、60歳に定年を迎え、それ以降は雇用形態の変更によって、収入が減ることが多いので、それが不安につながっています。
また、継続雇用制度があっても、65歳で終了するのが普通です。
そして、「身体能力の低下」「判断能力の低下」など自分の能力に対する不安も大きくなっています。
対策は「貯蓄・資産運用」
では、老後に対して、どんな対策を取っているのでしょうか。
「老後の準備として行なっていること」として上がっているのは、「貯蓄・資産運用」でした。
やはり、老後のお金の不安に対しては、貯蓄などで備えることが必要なのです。
次に、「体力づくり」「健康診断の受診」など、自分の能力を維持するための行動が続きます。
60代は人生の節目
アンケート結果を見ると、60歳を迎える人は「将来のお金」と「自分の体力」に対する不安が大きいことが分かりました。
お金については「65歳までは働く」ことや「貯金・資産運用」などが、体力については「体力づくり」や「健康診断」が対策となっています。
60代は、「定年」や「雇用形態の変化」など、自分の人生が大きく変わる時期です。
人生の進路を誤らないように、節目ごとの課題に立ち向かいましょう。