現役正社員の85%は「65歳までは働きたい」と思っている
[2019/6/19 00:00]
現役正社員へのアンケート
人材紹介会社のロバート・ウォルターズ・ジャパンが「人生100年時代の働き方」のアンケート結果を公開しています。
2019年6月に行なわれたインターネットアンケートには、20代から60代までの現役正社員566人が回答しています。
「65歳まで」働きたい人が多い
「何歳まで働くつもりか」という質問で、一番多い答えは「65歳まで」でした。
回答者全体の37%を占めます。
これに「70歳まで」と「71歳以上」を足すと、現役正社員の85%は、「少なくとも65歳までは働きたいと思っている」ことが分かりました。
逆に、「60歳以前」に、早期に退職したいという人は15%しかいません。
「60代」の過半数は「70歳まで」働きたいと思っている
面白いことに、この質問の回答は、回答者の年齢によって大きく変わります。
回答者が若いほど「60歳以前」が多く、年齢が高くなるほど「70歳まで」が増えていきます。
つまり、自分が若いうちは「早く退職したい」と考えていますが、定年が近くなると「できるだけ仕事から離れたくない」と思う人が多いのです。
60代になると賛成が増える「役職定年制度」
55歳前後に達したら管理職から外れる「役職定年制度」については、「賛成」よりも「反対」の方が少し多くなっています。
そして、回答者の年齢が若いほど「賛成」の人が多く、年齢が高くなるほど「反対」が増えていきます。
特に、役職定年の時期である「50代」では、「反対」が46%もいるのに、「賛成」は21%しかいません。
しかし、役職定年の時期を過ぎた「60代」になると、「賛成」が47%まで増えます。
つまり、役職定年の時期が過ぎると、実は悪い制度ではなかったと思う人が多いのです。
50代は手にした「役職」を手放したくないと思っていますが、60代になって思い返してみると「役職」を手放したことによって、別の生き方が見えてくるのかもしれません。