7割以上の人が「今度の消費税増税は、前回よりも負担が大きい」と感じている
[2019/6/24 00:00]
消費税増税の意識調査
博報堂消費税対策研究プロジェクトが、2019年10月に予定されている消費税増税に対する意識調査の結果を公開しています。
2019年3月に行なわれたインターネット調査には、20代から60代の男女2,369人が回答しています。
前回よりも負担が重いと感じている人が多い
今回の増税が、2014年の増税時と比べて負担を感じると答えた人は7割を超えました。
特に、20代から40代の女性の負担感が強くなっています。
負担が大きい理由は「収入が減った」
負担が大きい理由で一番多いのは「以前と比べて、収入が減った/少ないから」でした。
回答者のほぼ半分が、これを理由としています。
これ以外では、「ライフステージの変化によりお金がかかるようになったから」と、「欲しいもの・サービスへの出費が多くなったから」を挙げる人が多くなっています。
ライフステージの変化の例としては「子育て」や「介護」などが考えられます。
一番の増税対策は「外食を控える」
増税対策として、自分が行なうであろう行動を聞いています。
- なるべく外食などを控えて、自炊・内食をする
- お金のかからない暇つぶしをする
- 平日の夜や休日に、副業・小金稼ぎをする
- キャッシュレス決済を使うために、現金でしか払えないお店を避ける
- ポイント還元率が高いクレジットカードに切り替える
- 休日に外出せず、家に引きこもる
「外食を控える」など節約を行なう「守り」の手段に加え、「副業」などの「攻め」の方法を考える人も少なくありません。
また、今回のはキャッシュレス決済への支援策が用意されているので、現金を使わずキャッシュレス決済を利用するという対策が挙がっています。
このアンケートでは、「増税前に購入を検討する」という駆け込み購入や、「増税前に買いだめをする」という買いだめの回答は多くありませんが、増税が近くなってきたら意識する人が増えるでしょう。
なお、前回の増税時は、不動産や自動車などの大きな物件に対する支援策が増税後にあったため、駆け込み購入が目立ちませんでした。
ただし、大きな物件は、購入を決めてから、納品や決済までに時間が掛かります。
消費税増税の日程が確定したら、増税前に購入するか、増税後に購入するか、もう一度検討してみても良いでしょう。