仏壇を買う時期は「四十九日」が目安。価格は「20万円未満」が7割
「仏壇」についてのアンケート
DMM.comグループで終活情報を提供している「終活ねっと」が、「仏壇に関する実態調査」の結果を公開しています。
2019年4月に行なわれたインターネット調査は、全国の20歳以上の男女1万人が回答しています。
仏壇を買った経験がある人は13%
「仏壇を購入した経験がある」人は、回答者全体の13%でした。
購入者の年齢が高くなるほど、購入経験のある人が増えていきます。
特に、40代後半から増える傾向があります。
40代後半は、親の世代が亡くなり始める時期なので、仏壇を購入する人が多いのでしょう。
仏壇を買う時期は「四十九日」が目安
ここからは、仏壇の購入経験がある618人が回答しています。
仏壇を持っている人は、どのタイミングで買っているのでしょうか。
購入した時期で一番多いのは「故人の葬儀後の四十九日まで」でした。
お葬式のときに使う、故人の位牌(いはい)は白木ですが、四十九日をめどに故人の戒名や法名が書かれた「本位牌」を作り仏壇に祀ります。
それに合わせて仏壇を用意する人が多いのでしょう。
また、「初盆」や「一周忌」など、節目となる仏事に合わせて仏壇を用意する人もいます。
購入するのは「専門店」
「仏壇を購入した店舗」は、「仏壇仏具専門店の実店舗」が8割以上を占めました。
「仏壇仏具専門店の通販サイト」と合わせると9割を超えます。
最近は、ホームセンターなどでも仏壇を販売していますが、やはり専門店で買いたいという人が多いようです。
「ミニ仏壇」や「家具調仏壇」も増えている
「購入した仏壇の種類」は、大きく3つに別れました。
最も多かったのが「上置き型のミニ仏壇」でした。
それに、「台付きの唐木仏壇」「台付きの家具調・モダン仏壇」が続きます。
伝統的な仏壇のデザインは「台付きの唐木仏壇」ですが、家具調やミニ仏壇なども普及してきていることが分かります。
7割は「20万円未満」
「購入した仏壇の価格」で一番多いのは「20万円未満」でした。
これが全体の7割を占めています。
次に多いのが「20万円以上~40万円未満」で2割を占めています。
つまり、9割以上の人が「40万円未満」で仏壇を購入しています。
型式によって価格に差がある
もちろん、仏壇の種類によって、値段は変わります。
価格の分布を、安い順に見ていくと次のようになります。
- 上置き型のミニ仏壇 20万円未満が7割
- 台付きの家具調・モダン仏壇 40万円未満が6割
- 台付きの唐木仏壇 80万円未満が8割
- 台付きの金仏壇 20万円未満から500万円以上まで広く分布
値段で言えば、「ミニ仏壇」「家具調・モダン仏壇」「唐木仏壇」「金仏壇」の順に高くなっていくと思えば良いでしょう。
もちろん、80万円以上のミニ仏壇もあれば、20万円未満の金仏壇もありますから、様式だけで決まるわけではありません。あくまでも目安として考えれば良いでしょう。
購入前に宗旨/宗派の確認を
仏壇を購入するときに伝統的な型式の仏壇を選ぶならば、まず自分の家の宗旨/宗派を確認しましょう。
仏壇の様式は、共通点も多いのですが、宗旨によって細部が異なります。
特に浄土真宗は、本願寺派や大谷派、高田派など宗派によっても違いがあります。
そのため、宗旨/宗派が分からないと、相談や見積もりもできません。
不安な場合は、お寺さんなど相談して専門店を紹介してもらうことも考えましょう。
また、仏教系新宗教の場合も、それぞれにルールがあります。
例えば、創価学会では「SGI仏壇」、立正佼成会であれば「ご宝前」という様式があります。
それぞれ専門店もありますので、検索してみると良いでしょう。