働く女性の9割は定年後の生活が不安、でも4割は貯金が無い
20代から50代の女性にアンケート
総合マネースクールのファイナンシャルアカデミーが、「女性の定年後に関するアンケート」の結果を公開しています。
2019年5月に行なわれたインターネット調査には、全国の20代から50代の女性300人が回答しています。
9割が定年後に不安を感じている
「定年後の生活不安」について、回答者の9割が「不安」回答しています。
その理由をたずねると「年金がもらえるかわからないなど金銭面的に不安があるから」といった声が最も多く挙がりました。
また、「雇用延長の制度があっても健康の面で働き続けられるかわからない」という声もありました。
必要な金額が分かっている人は2割
「定年後いくらのお金が必要か具体的に把握している」人は、2割にとどまりました。
定年後の不安の原因として、「定年後にいくら必要なのか、具体的な金額を知らない」ということがあるようです。
定年後に働きたい人は半分
「定年後に働きたい」という人は、ほぼ半分でした。
「働きたい」と回答した人にその理由をたずねると「お金が足りない」「年金だけでは暮らしていけないから」が上位に挙がりました。
一方、「働きたくない」理由は「身体的にきつい」「老後はゆっくり暮らしたい」が挙がりました。
貯金もない人が4割を占める
「現在持っている資産を教えてください」という質問で、一番多い回答は「貯金」です。
しかし、「(資産を)持っていない」という人も多く、両者とも4割を占めています。
国内株式など、貯金以外の金融資産を保有している人は1割ほどに留まっています。
年金以外に計画的な準備が必要
「定年後の収入源として準備できるもの」では、「本業による収入」と「公的年金」の2つが中心です。
この2つ以外では「預貯金」や「私的な年金」が挙がっています。
「副業」や「資産運用」、「子供などからの援助」を挙げている人は、1割にも届きません。
老後の不安を払拭するためには、定年前のなるべく早い段階から、計画的な備えをすることが重要ということでしょう。