副業の目的は「お金」だが、4割は「20万円未満」に留まる

[2019/7/17 02:37]

「副業」をしている人のホンネ

会社員の「副業」が話題に上る機会が増えてきました。

しかし、多くの人にとって、「本業だけでも忙しいのに、副業なんてできない」というのがホンネではないでしょうか。

では、実際に本業以外の副業をしている人は、何が理由で副業をしているのでしょうか。

また、それによって、どれぐらいの収入を得ているのでしょうか。

人材会社のエン・ジャパンが行なった「副業実態調査」のデータをもとに紹介します。

2019年5月から6月にかけて行なわれたインターネットアンケートには、35歳以上の2,118人が回答しています。

回答者のうち、本業以外に副業をしている割合は「24%」でした。ここから紹介するのは、副業をしている約500人に限った回答です。

副業の目的は「お金」が多い

「副業をしている理由」で、一番多いのは「報酬が得られる」でした。

二番目は「知見/視野が広がる」ですが、三番目には「本業の収入だけでは充足していない」が入ります。

つまり、副業の理由の1位と3位は、お金関係です。

出典:データを基に編集部が作成

依頼された仕事をしている人が多い

「副業の内容」で、一番多いのは「本業以外の単発の仕事」でした。

二番目は「本業以外の長期(3カ月以上)の仕事」です。

上位2つは、誰に依頼されたアルバイト的な仕事です。

三番目以降は、「株式投資」や「フリマアプリでの物販」「不動産投資」など、一人でできる活動が並びます。

出典:データを基に編集部が作成

全体の4割以上は「20万円未満」

「副業による収入」で、一番多いのは年収で「20万円未満」でした。

全体の4割以上を占めています。

それ以上でも、100万円から200万円ぐらいという人が多く、300万円を超える人はかなり少なくなります。

出典:データを基に編集部が作成

副業が本業の役に立つ例も

最後に、副業が本業の役に立ったという例を紹介します。

  • 業界が違うと、仕事や課題解決のヒントになることが多い。視点や考え方の違いが、自分の仕事にも良い影響を与えている。(30代女性)
  • 本業での考え方が変わってきました。いかにマネタイズすることが企業として重要であるか、意識を強く持って本業に取り組むようになりました。(40代女性)
  • 思考の幅が広がりました。業務改善のケースとしてはとても勉強になり、本業でも同様の課題に対してアプローチのヒントが得られました。また、SNSを使ったマーケティングも本業では検討段階でしたが、副業の場で実際に試してみることができ、非常に有意義でした。(30代男性)

こういうコメントを見ていると、ちょっと興味が湧いてきます。あなたの会社では副業は解禁されていますか。

[シニアガイド編集部]