60代になっても、貯金が100万円未満の人が27%もいる

[2019/8/10 00:00]

60代限定のアンケート

不動産投資サービスの日本ワークスが、「60代のお金に関するアンケート結果」を公開しています。

2019年8月に行なわれたインターネット調査には、全国の60代の男女1,110人が回答しています。

今の生活に満足している人は5割強

「今の生活に満足していますか」という質問に、「満足している」人は57%でした。

満足していない人が43%もいます。

出典:データを基に編集部が作成

「年金」と「給与」が収入の柱

「生活費の収益源」は、「年金」と「給与」が二本の柱となっています。

それで足りない分は、「貯蓄」を取り崩しながら、生活を支えている様子がうかがえます。

出典:データを基に編集部が作成

貯金は、ある人とない人の両極端

「現在の貯蓄額」で一番多いのは、「100万円未満」でした。

次いで「100万円~500万円未満」と「3,000万円以上」と続きます。

貯蓄額は、「100万円未満」しかない人と、「3,000万円以上」ある人の両極端に分かれています。

出典:データを基に編集部が作成

やっておけばよかったことは「貯蓄」

「生活の満足度を上げるためにやっておけば良かったこと」では、「貯蓄」が断然多く、他の手段を圧倒しています。

「貯蓄」以外では、「株式投資」「定期積立」が挙げられました。

出典:データを基に編集部が作成

貯蓄の残高が、生活の満足感を決める

60代は、定年は迎えていても、継続雇用制度などで働いている人も多く、給与という現金収入があります。

また、年金の支給が始まる年代なので、「給与」と「年金」が生活費の柱となります。

ただ、生活に対する満足度があまり高くないのは、その2つだけでは、現役時代の生活水準を維持するには足りないということでしょう。

そのためには、足りない分を少しずつ補っていく「貯蓄」が必要であることを痛感して、「現役時代にもっと積み立てておけばよかった」と感じている人が多いのです。

手元に入るお金を調べることから始めよう

60代の生活を考えるときに押さえておきたいのは、次の3点です。

  • 「給与」などの現金収入はいつまで、いくらあるのか
  • 「年金」はいつから、いくらもらえるのか
  • 60歳までにどれだけ「貯蓄」ができる見通しなのか

実際に手に入るお金が分かれば、それに生活水準を合わせていくことができます。

まずは、定年前後について会社の制度を調べたり、「ねんきん定期便」で年金額をチェックすることから始めましょう。

[シニアガイド編集部]