「自分が死んだら、中を見ないでスマホを処分してほしい」と、半分以上の人が思っている
デジタル終活についてのアンケート
情報インフラ運営会社のプラネットが「終活に関する意識調査」の結果を公開してい ます。
2019年6月から7月にかけて行なわれたインターネット調査には、1,098人が回答しています。
この記事では、スマホやパソコンなどを対象にしたデジタル終活について紹介します。
死んだ後のスマホの扱いが気になる人は45%
「自分の死後に、自分のスマホ・携帯電話やパソコンが、どうなるか気になる」人は45%でした。
半分以上の人は、あまり気にならないか、どういうことが起きるのか分からないようです。
「中を見ずに処分してほしい」人が多い
「自分のスマホなどを、家族や親族にどのように扱ってほしいか」という質問に、一番多い回答は「中を見ずに、データ消去または処分してほしい」でした。
半分以上の人が、中のデータを見られたくないと思っているようです。
人に見られることを前提にして準備をしている人は少ない
「自分の死後に備えて、スマホなどのデジタルデータを整理していますか」という質問で、一番多い回答は「特に何もしていない」でした。
スマホなどのデータが、自分の死後に人に見られることを意識して、整理などをしている人は3分の1ほどに留まっています。
どんな準備をしているか
自分の死後に備えて準備をしている人は、具体的には何をしているのでしょうか。
回答が多かった順に挙げてみましょう。
- ファイルやフォルダをわかりやすく整理する
- 見られてもいいデータと見られたくないデータを整理する
- ログインパスワードを紙で残す
- ネットショッピングや会員のアカウント・パスワードを紙で残す
- ネットバンキングや金融取引のアカウント・パスワードを紙で残す
- メールアドレスやLINEアカウントなどを紙で残す
- ログインパスワードを家族に知らせる
- SNSのアカウント・パスワードを紙で残す
- アカウント無効化管理ツールなどのサービスを設定する
スマホは、中を見ることが難しくなっている
現在のスマホでは、ログインパスワードを設定していれば、他人にデータを見られる可能性は、ほとんどありません。
例えば、パソコンでは、専門の業者に依頼することでパスワードを突破できる可能性がありますが、スマホではそれも難しいのです。
したがって、自分のスマホについて、内容を一切知られたくない場合は、ログインパスワードを設定しておけば実現できます。
逆に、見てほしいデータがある場合は、ログインパスワードを紙や口頭で伝えるなどの準備が必要となっています。
まず、自分が、自分の持っているデータを、どう扱ってほしいかを決め、その上で、ログインパスワードなどを知らせるかどうかを決めましょう。
なお、写真のように共有しておきたいデータについては、SNSやクラウドサービスを利用するという手もあります。
自分のスマホに入っているデータを、共有したいデータ、見られたくないデータなどに分け、それぞれに適した方法を考えてみましょう。