発注元との報酬トラブルの際に、弁護士費用が出るフリーランス用保険

[2019/8/25 00:00]

報酬トラブル専門の保険

一般社団法人 プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が、会員向けに「報酬トラブル弁護士費用保険 フリーガル」の提供を始めました。

フリーガルは、損害保険ジャパン日本興亜が提供する保険です。

フリーガルは、フリーランスが、仕事を発注した会社との支払いトラブルが起きた際に、法的処置に伴なう弁護士費用を負担する保険です。

報酬の未払いなどの支払いトラブルは起こりがちなことですが、これまでそれをカバーする保険はありませんでした。

年間5千円で、50万円まで保障

「フリーガル」に加入するには、フリーランス協会の一般会員になる必要があります。一般会員の年会費は1万円です。

「フリーガル」の年間保険料は3種類用意されています。

年間保険料によって、支払限度額が変わります。

  • 年間保険料 支払限度額
  • 5,000円 50万円
  • 10,000円 120万円
  • 15,000円 200万円

未払いや、消費税の上乗せ拒否などが対象

「フリーガル」が対象とする報酬トラブルは、次のような例です。

  • 請求書を出しても発注者が報酬の支払いに応じてくれない。
  • 成果物に対して意図的に完成を認めず、途中で契約が解除される。
  • 請求書を送ったものの、支払期日までに報酬が支払われない。
  • 請求金額に比べて、不当に低い金額にて報酬が支払われる。
  • 追加発注を受けた成果物に対して、報酬を支払ってもらえない。
  • 消費税分の上乗せが認められず、税込扱いにさせられた。

支払いトラブルが起きたときの進行

「フリーガル」に加入したフリーランスが、支払いトラブルに遭ったときは、次のように進行します。

  • 用意されている電話相談窓口で、相談を行ないます。
  • 電話相談後、当事者間で解決ができない場合は、損保ジャパン日本興亜より日弁連リーガル・アクセス・センターを通じて弁護士が紹介されます。
  • 報酬の未払いや支払い遅延、一方的な減額、消費税の転嫁拒否を受けた場合等で、法的対応にかかった弁護士費用が保険金として支払われます。
出典:フリーランス協会

フリーランスをサポートする非営利団体が提供

フリーランス協会は、2016年に設立された非営利団体です。

フリーランスが働きやすいように、損害保険や、福利厚生サービス「WELBOX」、健康診断や人間ドックの割引などのサービスを提供しています。

今回の「フリーガル」もその一環で、フリーランスにとって大きな痛手となりやすい、報酬の未払いトラブルをカバーするものです。

ただし、「フリーガル」でカバーされるのは「弁護士費用」であって、未払いの損害金そのものではありません。その点は注意が必要でしょう。

また、保険金が支払われるためには、一定の手順に沿って処理することが必要となっています。

フリーランス協会が用意する、他の制度も含めて、自分に利用する価値があるかどうかを判断する必要があるでしょう。

[シニアガイド編集部]