家計の固定費の見直しは「通信費」が最優先
家計の固定費についてのアンケート
金融情報サービスのエイチームフィナジーが、「家計の固定費に関する意識調査」の結果を公開しています。
「固定費」とは、生活に伴って必ず発生する一定の費用です。毎月必ず支払わなければならないお金と考えれば良いでしょう。
家庭の場合は、家賃などの住居費、水道光熱費、通信費、保険料、教育費などを指します。
「固定費」の反対は「変動費」です。毎月ごとに額が変わる、食費や日用品、交際費、趣味娯楽費などを指します。
2019年7月に行なわれたインターネット調査には、30歳以上で住宅購入から15年以内の男女336人が回答しています。
固定費の見直しに興味がある人は7割
「固定費の見直しに興味がある」と答えた人は7割以上に及びました。
回答者は、住宅ローンを抱えている人が多いだけに、家計の助けとなる固定費の見直しには、高い関心が寄せられています。
見直しは「通信費」「保険」「ガス/電気」の順
では、どんな方法で固定費の見直しをしているのでしょう。
一番多い回答は「通信費の見直し」でした。
現在のようにスマートフォンが生活のあらゆる場面に関わっている状況では、通信費は重要度の高い経費です。
それだけに、金額に対する関心が固く、少しでも費用を抑えたいと考える人が多いようです。
二番目は「生命保険・損害保険の見直し」、三番目にい「ガス・電気会社の乗り換え」が続きました。
一方、「子どもの教育費」を見直す人は10%を切っており、子供の教育費は削りたくないという意向が表れています。
固定費の見直しは長期で効いてくる
この結果について、エイチームフィナジーでは、次のようにコメントしています。
調査結果からもわかるように、固定費の削減に興味がありながらも、実際の行動に移せていない方が多くみられます。
ローンの借り換えや保険・通信費の見直しなど腰が重たく感じますが、固定費を一度見直すことは、その後の数年~数十年に渡って影響します。10年、20年と積み重ねていくと数百万円以上の節約になることも珍しくないため、まずはひとつだけでも行動してみることをおすすめします。
また最近では、月額制サービスの利用料の積み重ねで、毎月数千円を消費している方もいます。
半年に一度など、自分なりのルールを決めて定期的に固定費を見直すことが大切です。
家計の節約を変動費で行おうとすると、生活が息苦しいものになりがちです。
うまく固定費を減らすことで、意識せずに節約できるようにしましょう。