良く使われているキャッシュレス決済アプリのランキング
キャッシュレス決済アプリのユーザー数調査
ネット行動分析サービスを提供するヴァリューズが、「キャッシュレス決済アプリ ランキング」を公開しています。
このランキングは、スマートフォンで利用されている主要なキャッシュレス決済アプリの利用ユーザー数を調査したものです。
1カ月で851万人が使う「PayPay」
2019年6月の利用ユーザー数の上位5位までを見てみましょう。
- 1位:PayPay(ペイペイ) 851万人
- 2位:楽天Edy(エディ) 752万人
- 3位:NTTドコモ「d払い(ディー払い)」 663万人
- 4位:モバイルSuica 536万人
- 5位:楽天ペイ 525万人
このうち、1位、3位、5位が「QRコード決済」、2位と4位が「チャージ式」で、この2つの方式の争いとなっています。
いずれも、事前にチャージした金額の範囲内で使う「プリペイド」が前提ですが、QRコード決済の場合はクレジットカードから引き落としをする「ポストペイド」に対応したものもあります。
100億円キャンペーンで12倍に増えた「PayPay」ユーザー
次に、キャッシュレス決済アプリのユーザー数の変化を見てみましょう。
QRコードを使うアプリは、2018年11月から2019年6月の8カ月間に渡って右肩上がりで増え続けています。
「PayPay」は12.4倍、「d払い」は2.7倍、「楽天ペイ」は2.5倍、「Origami(オリガミ)」は2.6倍にユーザーを増やしました。
PayPayのユーザー数が一気に増えてた2018年12月は、「100億円あげちゃうキャンペーン」が行なわれた月でした。
このキャンペーンは、購入金額の20%がキャッシュバックされるほか、一定の確率で購入金額の全額がキャッシュバックされる(つまりタダになる)という大規模なものでした。
Yahoo!/ソフトバンク系とはいえ、新規参入者で実績が無かったPayPayが大規模なキャンペーンを行なうことで、一気にユーザーを集めたことが分かります。
同様のキャンペーンは2019年2月から5月にかけて行なわれ、さらにユーザー数を増やしています。
継続的に使い続けられるサービスを選びましょう
現在のキャッシュレス決済アプリは、大規模なキャッシュバックキャンペーンによって使い始めた人が多いことが分かりました。
今後は、1回使い始めたユーザーが、どれだけ使い続けてくれるかを競うことになるでしょう。
そのためには、常にキャンペーンを行なうとともに、アプリの使いやすさやセキュリティの向上、使える場面を広げることなど、継続的な努力が必要となります。
自分がキャッシュレス決済アプリを導入するときには、キャンペーンだけではなく、店頭での使いやすさや、連携できる口座やクレジットカード、自分の生活圏内にある店舗での普及状況なども見ながら、どのサービスにするのか検討してください。