キャッシュレス決済で一番使うのは「クレジットカード」、QRコードを使うのは「週に1~2回」
1万人に聞いたキャッシュレス決済
マーケティング調査会社のヴァリューズが、「キャッシュレス決済」についてのアンケート結果を公開しています。
2019年5月から6月にかけて行なわれたインターネット調査には、20歳以上の男女10,038人が回答しています。
一番使うのは「クレジットカード」
「現在最も利用頻度が高いキャッシュレス決済手段」を1つだけ聞いています。
一番多いのは「クレジットカード」で、半分以上の人が挙げています。
次に、楽天Edy(エディ)などの「非交通系電子マネー」と、Suica(スイカ)などの「交通系電子マネー」が並んでいます。
最近、注目される機会が多い「QRコードを使った決済手段」は5%に留まりました。
なお、「(キャッシュレス決済を)特に利用していない」という現金派の人も9%います。
QRコードを使うのは「週に1~2回」
「QRコード決済を使っている人が、どれぐらいの頻度で使っているか」を聞いています。
一番多いのは「週に1~2回」で、「1カ月に2~3回」と合わせると、半分以上になります。
「毎日」や「週に5~6日」使っている人は、全体の10%弱に留まりました。
QRコードを使う理由は「ポイント還元」
「QRコード決済を使う理由」の上位5つを見てみましょう。
- キャンペーン中の利用でキャッシュバック/ポイント還元
- 普段の利用でキャッシュバック/ポイント還元
- 普段よく買い物をする店舗で利用できる
- クレジットカードで決済できる
- アプリが利用しやすい
1位と2位は、「キャッシュバック/ポイント還元」が占めており、ポイント還元などのキャンペーンがQRコード決済を使う大きな動機になっていることが分かります。
使わない理由は「よく分からないから」
最後に、QRコード決済を使っていない人を対象に、その理由を聞いています。
こちらも上位5つを見てみましょう。
- QRコード決済サービスがよくわからない
- 使い始めるきっかけがない
- どのQRコード決済サービスを使えば良いかわからない
- スマートフォンを紛失した際に悪用されることが怖いから
- 他のキャッシュレス決済サービスの方が便利だから
QRコード決済の仕組みが分からなかったり、どこで使えば良いのか分からないという人が多いようです。
また、スマホを失くしたときなどのセキュリティに対する不安が挙がっています。
「7pay」事件で増した不信感
このアンケートの実施後には、QRコードを利用した決済サービス「7pay(セブンペイ)」の不正利用とサービス廃止という事件が起きました。
これによって、まだ「QRコード決済」を利用していなかった層が、QRコード決済に対する不信感を抱いたことは間違いないでしょう。
2019年10月の消費税増税後には、キャッシュレス決済に対するポイント還元も用意されています。
それを機会にして普及を図るQRコード決済サービス陣営にとっては、セキュリティに対する不信感を取り除くことが最優先の課題となるでしょう。