シニアにとって自動車は「日常の足」であり「趣味の対象」でもある
50代から70代の千人に聞いたアンケート
ソニー生命保険が「シニアの生活意識調査」の結果を公開しています。
2019年7月に行なわれたインターネット調査には、50歳~79歳の男女1,000人が回答しています。
この記事では、シニアと自動車の関係に絞って、内容を紹介します。
自動車は日常の足
「日常的な外出の際の移動手段」を聞いています。
一番多いのは、「自家用車」でした。
二番目以降は、「電車」「徒歩」「自転車」「バス」と続きます。
80%以上が運転免許証を持っている
「自動車運転免許を持っている」か聞いたところ、「現在持っている」が80%を超えました。
「既に自主返納した」は全体では3%ですが、70代に限ると8%まで増えます。
「70代」か「80代」までは運転したい
「運転免許を持っている人に、何歳ごろまで運転を続けると思うか」と聞いています。
「70代まで」が一番多く、「80代以上」が続きます。
70代に限ると、3人に1人が80歳以降も運転を続けたいと希望しています。
「自動車」は趣味の対象でもある
アンケートの結果、シニアの8割以上が運転免許証を維持しており、日常的な外出手段も「自家用車」であることがわかりました。
シニアの多くは、ふだんの生活が自動車と切り離せない状態になっていることが分かります。
また、70代で運転を止めたいと思っていても、自分が70代になると80代まで運転したいという人が多くなります。
いざとなると、運転免許証の自主返納になかなか踏み切れない感情が分かります。
さらに、男性の場合、「現在の楽しみ」として「自動車」を挙げている人が少なくありません。
つまり、自動車は実用の道具というだけではなく、趣味の対象であり、自分の分身に近い存在なのです。
運転免許証の自主返納は、その分身と切り離されるということを意味するわけで、感情的な反発を示す人がいても、不思議ではありません。
運転免許証の返納を勧めるときは、そういう感情もあることを踏まえて、一方的にならないように注意して話をしましょう。