転職コンサルタントが教えてくれた「現職にとどまるべき理由」と「転職すべき理由」
[2019/9/7 00:00]
現職の転職コンサルタントへのアンケート
転職サイト「ミドルの転職」が「転職すべき人・現職にとどまるべき人」のアンケート結果を公開しています。
2019年8月に行なわれたインターネット調査には、転職コンサルタント132人が回答しています。
転職すべきでないのに、転職活動をしている人が多い
「面談を行なった方のうち、転職せずに現職にとどまるべきと思う方は何割ほどですか」という質問に、転職コンサルタントの50%が「3割以上いる」と回答しています。
つまり、それほど多くの人が、転職をすべきではないのに、転職活動を行なっているのです。
では、どんなときに転職してはいけなくて、どんなときに転職すべきなのでしょうか。
コンサルタントが勧める「現職にとどまるべき理由」
まず、「現職にとどまるべき理由」を聞いています。
一番多いのは「本人の希望と、転職市場での市場価値にギャップがある」でした。
以下、「転職回数が多く、これ以上の転職には大きなリスクが伴う」と「キャリアアップできない理由が会社にあると思っている」が続きます。
コンサルタントが勧める「転職すべき理由」
次に「転職すべき理由」も聞いています。
一番多いのは「今後やりたいことと、転職理由に整合性がある」でした。
以下、「現職企業に将来性がない」と「現職企業では、本人の希望が絶対に叶わない」が続きます。
転職活動の前にやるべきことがある
では、自分が転職すべきかどうか、どうやって判断すれば良いのでしょうか。
一番多い回答は、「解決したい課題を整理し、解決方法を検討する」でした。
そして、「キャリアの棚卸しを行ない、キャリアプランを見直す」と「コンサルタントにキャリア相談を持ちかける」が続きます。
転職活動を始める前に、まず、自らを省みて、その上で転職コンサルタントなどに相談すべきということでしょう。
漠然と転職したいという人は失敗する
最後に、転職コンサルタントからの「転職の是非を見極める際のアドバイス」を紹介しましょう。
- 漠然と転職したいという方は失敗する傾向にあるため、現職の問題点と転職先に求めることを明確にすること。それが現実的に自分のキャリアで叶うことなのか、転職しないと改善できないのかを転職コンサルタントに聞いたり、自身で調べるとよいと思います。
- まずは自身のキャリアを棚卸しし、第三者的な立場で自分を見られるようにする。転職活動、また、転職後しばらくは多くのエネルギーが必要との覚悟が持てるかの確認をする。
- 現企業のマイナス面だけでなく、プラス面を探してみる。とどまると言う意味ではなく、判断の秤を水平に保つ。現企業在籍期間を全て否定するのではなく、必ず学べたものはあるというスタンスで自己のキャリアを肯定的に捉える姿勢を持つ。