住民が住み続けたい都道府県の1位は「北海道」
都道府県の魅力を探るランキング
地域ブランドのコンサルティングを行なうブランド総合研究所が、「都道府県定住意欲度ランキング」を公開しています。
このランキングは、現在居住している都道府県に「今後も住み続けたいと思うか」という意向を数字で表したものです。
2019年7月に行なわれたインターネット調査には、15歳以上の15,925人が回答しています。
ずっと住み続けたい都道府県の1位は「北海道」
「都道府県定住意欲度ランキング」の1位は「北海道」でした。
2位は「福岡県」、3位は「大阪府」です。
首都である「東京都」は9位でした。
都道府県定住意欲度ランキング 1位~10位
- 北海道
- 福岡
- 大阪
- 沖縄
- 神奈川
- 京都
- 兵庫
- 愛知
- 東京
- 宮崎
「満足度が高くても住み続けたい人が少ない」大都市の周辺
ブランド総合研究所では、「都道府県満足度ランキング」も公開しています。
こちらは、「現在の生活について満足している」人の割合で並べたものです。
面白いのは、満足度が高いことが、そのまま住み続けたいという気持ちにつながってはいないことです。
「満足度ランキング」の上位10県について、「定住意欲度ランキング」の順位と並べてみましょう。
- 千葉 25位
- 兵庫 7位
- 埼玉 27位
- 愛知 8位
- 滋賀 22位
- 福岡 2位
- 石川 15位
- 京都 6位
- 奈良 18位
- 三重 16位
これを見ると、「千葉県」「埼玉県」「滋賀県」などは「満足度が高くても住み続けたくない県」です。
例えば、住むには便利だが、土地に愛着がわかないというような状況が考えられます。
「満足度が低くても住み続けたい」のは大都市
今度は、「定住意欲度ランキング」の上位10県について、「満足度ランキング」の順位を並べてみましょう。
- 北海道 11位
- 福岡 6位
- 大阪 25位
- 沖縄 17位
- 神奈川 13位
- 京都 8位
- 兵庫 2位
- 愛知 4位
- 東京 28位
- 宮崎 23位
これを見ると、「大阪府」「東京都」「宮崎県」などは、「満足度が低くても住み続けたい県」と言えるでしょう。
例えば、多少の不都合があっても、仕事の関係や便利さから離れられないというような状況が考えられます。
「満足度が高く、住み続けたい」4つの県
ここまで、都道府県についての2つのランキングを紹介しました。
もちろん一番望ましいのは、両方のランキングで上位に入っている県です。
「定住意欲度ランキング」と「満足度ランキング」の両方で、10位以内に入っている県を探してみましょう。
それは「兵庫」「愛知」「京都」「福岡」でした。
この4県は、「満足度が高く、しかも、住み続けたいと思う県」です。
生活の便利さと、住み続けたいと思う魅力の両方を兼ね備えた稀有な県と言えるでしょう。