消費税増税対策で登場。2万円で買えて2万5千円分の買い物ができる「プレミアム付商品券」
消費税増税対策の一つ
2019年10月から、消費税が10%に増税されます。
その衝撃を和らげるために、用意されている対策の一つが「プレミアム付商品券」です。
「プレミアム付商品券」の額面は「2万5千円」ですが、購入価格は「2万円」です。
つまり、2万円で買えて2万5千円分の買い物ができます。
払ったお金に対して、5千円分のプレミアム(割増分)があるので、25%もお得なのです。
ただし、「プレミアム付商品券」は誰でも買えるわけではありません。購入できる対象者は限られています。
その条件も含めて、「プレミアム付商品券」の入手方法や、使い方を紹介しましょう。
買えるのは「住民税非課税」か「子供がいる家庭」
「プレミアム付商品券」が買えるのは、次の2つの条件のどちらかを満たす人です。
- 2019年度の住民税が課税されなかった人
- 2016年4月2日以降に生まれた子供がいる世帯主
つまり、「住民税非課税者」か「子育て世帯」が対象です。
「住民税非課税者」の場合、次の条件があります。
- 住民税の「均等割」が非課税
- 住民税を払っている人に扶養されていない
- 生活保護を受けていない
「子育て世帯」の場合、正確な条件は次の通りです。
- 「2016年4月1日から2019年9月30日までに生まれた子供がいる世帯の世帯主。
なお、該当者が2人いる場合は、プレミアム付商品券が2倍買えます。
例えば、夫婦2人とも非課税の場合は、それぞれが購入できます。また、3歳以下の子供が2人いる場合は5万円分の商品券が購入できます。
市区町村に対して申請をする
「プレミアム付商品券」の入手の手順は、つぎのようになります。
- 購入の申請をする 2019年11月頃まで
- 引換券が届く 2019年11月頃まで
- 「プレミアム付商品券」を購入する 2020年2月頃まで
- 「プレミアム付商品券」で買い物をする 2020年3月末まで
「プレミアム付商品券」の特徴は、市区町村単位で用意されていることです。
そのため、申請の期限や、プレミアム付商品券が利用できる店舗などは、市区町村ごとに異なります。
例えば、東京都千代田区に在住であれば、千代田区に対して購入の申請をし、千代田区内で使えるプレミアム付商品券を受け取ります。
なお、千代田区をはじめとして、ほとんどの市区町村では、引換券を使って「プレミアム付商品券」を購入するのは「郵便局」に限られています。
「銀行のATMで振り込みをすると、プレミアム付商品券が届きます」という詐欺が出てくる可能性がありますから注意してください。
地元の店舗でしか使えない
では、「プレミアム付商品券」はどこで使えるのでしょうか。
プレミアム付商品券が使えるのは、その商品券が発行された地元の店舗に限られています。
例えば、PDFファイルになっている、千代田区のプレミアム付商品券取扱店舗一覧を見ると、8月末の時点で約500店舗あります。
この一覧には、ドラッグストアやスーパーマーケット、コンビニも入っているので、日常的な買い物にも使えるでしょう。
飲食店や家電量販店も入っているので、たまの外食や大きな買い物の足しにもなります。
なお、「プレミアム付商品券」はお釣りがでません。
額面は500円ごとになっているので、500円単位で使って、半端な分は現金で払うという工夫が必要です。
日常で使えないとメリットが少ない
「プレミアム付商品券」は、25%のプレミアム(増額分)がありますが、次のような欠点もあります。
- 入手に手間がかかる
- 地元にある利用可能な店舗でしか使えない
ですから、「プレミアム付商品券」のメリットを活かすには、日常的な買い物をする店舗で商品券が使えるかどうかが、重要なポイントとなります。
まず、こちらのページで、自分の住んでいる市区町村を検索し、そこから市区町村のホームページへ行って、利用できる店舗を確認しましょう。
そのリストに、日常の買い物に使う店舗が入っていれば、手続きをする価値があると言えます。
残念ながら、まだプレミアム付商品券のホームページが用意されていない市区町村もあります。
そういう場合は、「プレミアム付商品券取扱店舗一覧」が公開されるまで待ちましょう。
「プレミアム付商品券」の申請は11月までのところが多いので、10月末の時点でチェックすれば、だいたい情報が出揃っているでしょう。