理想とする健康寿命は「81歳」。楽天的過ぎる男性の願望
理想とする健康寿命は「81歳」
「理想とする健康寿命は81歳」という調査結果が、明治安田生命によるアンケートで明らかとなりました。
2019年7月に行なわれたインターネット調査では、全国の20歳~79歳の男女5,640人が回答しています。
81歳まで健康で長生きしたい
このアンケートでは、「何歳まで健康で長生きしたいか」という形で、「理想の健康寿命」を聞いています。
その結果、男性は「81.90歳」、女性は「81.10歳」を「理想の健康寿命」としています。
現実との差は大きい
今回の「理想の健康寿命」を、実際の「健康寿命」や「平均寿命」と比べてみましょう。
実際の健康寿命は、男性が「72.14歳」、女性が「74.79歳」です。
つまり、理想と現実の間には、男性で9.7歳、女性で6.3歳の差があります。
特に、男性の「理想の健康寿命」は、男性の平均寿命である「81.25歳」すら超えており、かなり欲張った数字と言えるでしょう。
それに比べると女性は、平均寿命の「87.32歳」の6年手前であり、まだ可能性のある数字となっています。
生活の改善が健康につながる
健康寿命の定義は「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」です。
つまり、平均寿命と健康寿命との差は、日常生活に制限のある「健康ではない期間」です。
ですから、健康寿命と平均寿命の差は、できるだけ少さい方が望ましいのです。
アンケート結果の、男性の「理想の健康寿命」は平均寿命すら上回っており、現実的ではありません。
「80歳を過ぎても健康でいたい」という気持ちは理解できますが、楽天的すぎる数字です。
やはり、実際の健康寿命が「72歳」にとどまっていることと、平均寿命が「81歳」であることは知っておくべきでしょう。
現実を踏まえていない数字は、単なる願望になってしまいます。
健康寿命を延ばすための生活は、「生活習慣の改善」「運動」「食事」の3つの要素が重要とされています。
自分の体の状態をよく知り、3つの要素を少しずつでも改善することで、「理想の健康寿命」に近づくことを目指しましょう。