夫婦2人の老後の最低日常生活費は22万円、ゆとりある生活なら36万円

[2019/9/24 00:00]

老後の生活費を調査

公益財団法人 生命保険文化センターが、「夫婦2人の老後の最低日常生活費は月額で22万円、ゆとりある生活なら36万円」という調査結果を公開しています。

この数字は、3年に1度行なわれる「生活保障に関する調査」の速報の一部です。

2019年4月から6月にかけて行なわれた面接調査には、全国の18歳~69歳の男女4.014人が回答しています。

夫婦2人の生活費は最低で22万円

「夫婦2人の老後の最低日常生活費」は、平均で「月額22万1千円」でした。

これに、老後のゆとりのための費用を足した「ゆとりある老後生活費」は「月額36万1千円」です。

いずれも、3年前の調査より、やや増えています。

生命保険文化センターのこの数字は、老後の生活の目安として、よく利用されるので覚えておいてソンにはなりません。

出典:データを基に編集部が作成

収入は「公的年金」と「預貯金」

老後生活の資金は、どのような手段によってまかなわれる予定なのでしょうか。

一番多いのは「公的年金」でした。

次に「預貯金」が続きます。

この2つは、過半数の人が挙げており、老後の生活資金の柱となっていることが分かります。

出典:データを基に編集部が作成

老後のために貯めたお金を使い始めるのは「65歳」

「預貯金」など、自分で用意した老後資金は、何歳から使う予定なのでしょうか。

一番多い回答は「65歳」でした。

「65歳」は、社員の雇用が終わる年齢であり、公的年金の支給が始まる年齢でもあります。

つまり、「65歳」までは働いて稼ぐことを想定しています。

自分で貯めておいたお金についても、その時点から使う予定なのでしょう。

次に「70歳」が続きます。

こちらは、「70歳」まで働いて、貯めておいた預貯金の取り崩しを遅らせたいということでしょう。

自分の老後生活を考えるときは、「65歳」と「70歳」を節目として考えると良さそうです。

出典:データを基に編集部が作成
[シニアガイド編集部]