20~34歳の女性の9割が老後に不安を感じている
F1層へのアンケート調査
メディアサービス会社の「ミュゼマーケティング」が、「F1層が考える老後問題」の調査結果を公開しています。
2019年7月に行なわれたインターネット調査には、全国の20歳~34歳の女性864人が回答しています。
なお、「F1層」は、Female-1の略で「20~34歳の女性」を指します。
これはマーケティングで使用される用語で、同じ年齢の男性は「M1層」と言います。
記事中のグラフはミュゼマーケティングのデータをもとに編集部が作成しました。
「老後の暮らしに不安を感じている」人は89%
「老後の暮らし」と聞いて感じることでは、「不安」が一番多く、次に多いのも「とても不安」でした。
回答者の「89%」が、老後に対して不安感を抱いています。
「2千万円貯められる」人は3%
2019年に金融庁が公表した、「老後の生活のために2千万円が必要」という報告書について聞いています。
2千万円も貯めることができないという人が多く、「貯蓄できない」と「貯蓄は難しい」を合わせると、「82%」に達しました。
「貯蓄できる」という人は「3%」しかいません。
「老後のために貯蓄している」人は24%
「現在、老後のために貯蓄している」という人は「24%」でした。
F1層という若い年代にも関わらず、すでに「老後」を目的とした貯金をしている人が、4人に1人もいます。
老後に対する不安感が、かなり真剣なものであることが伝わってきます。
「老後のための貯蓄額」は100万円前後
老後のために貯蓄をしている人に限って、貯蓄額を聞いています。
一番多かった回答は「100万円前後」でした。
しかし、回答は「10万円以下」から「1千万円以上」まで幅広く分布しており、人によって貯蓄に差があることが分かりました。
貯蓄はしていても投資をしている人は少ない
老後のために貯蓄している人に限って、「貯蓄以外の資産運用や投資をしているか」と聞いています。
「している」人は13%でした。
老後のために貯蓄をしている人に限っても、なかなか資産運用や投資までは手が出ないようです。
ちなみに、投資をしている人の投資対象は「投資信託」「株式投資」「外貨投資」の3つが多くなっています。
真剣に抱いている「老後への不安」
アンケートの回答を見ると、F1層の9割は老後に不安を感じており、4人に1人は老後のための貯蓄を始めています。
貯蓄の残高も、かなり多く、老後のために真剣に貯めている様子が分かります。
むしろ、40代や50代が、こんなに真剣に老後のことを考えているのか、心配になってしまうほどです。