スマホよりノートPCを使う人が多いのは「60代以上の男性」だけ

[2019/10/2 00:00]

60代以上の男性はスマホよりノートPC

「スマホよりもノートPCを使う人が多いのは60代以上の男性だけ」という調査結果がありました。

これは、情報インフラ運営会社のプラネットが行なった「パソコンに関する意識調査」によるものです。

2019年7月から8月にかけて行なわれたインターネット調査には、全国の男女1,117人が回答しています。

ほとんどの年代で「スマホ」が優勢

最初に、自宅で使用するIT機器の種類を年代別に見てみましょう。

男性は、20代から50代までは「スマホ」が多く、「60代以上」のみ「ノートパソコン」が多くなっています。

出典:データを基に編集部が作成

女性は、すべての年代で「スマホ」が多くなっています。

なお、この調査は、インターネット上でアンケートに答えられるだけの知識をもった人が対象になっているためか、若い年齢層でもパソコンを持っている人が多い印象です。

出典:データを基に編集部が作成

パソコンとスマホの用途に差はない

パソコンとスマホで、用途に違いがあるのでしょうか。

実は、主な用途の上位5つの顔ぶれは変わりません。

  • ウェブサイト/ニュース/ブログなどの閲覧
  • ネットショッピング
  • 動画/映像コンテンツ/音楽の視聴
  • 写真データの保存やプレビュー
  • メール/コミュニケーションアプリなどの利用

ただし、同じ用途であっても、性別によって使う機器に違いがあります。

例えば、「動画・映像コンテンツ・音楽の視聴」や「写真データの保存やプレビュー」は、男性はパソコン、女性はスマホを使う人が多くなっています。

「男性はパソコン派、女性はスマホ派」と言っても良いでしょう。

パソコンを使う理由

主にパソコンを使う人に、「パソコンを使う理由」を聞いています。

上位5つは次の通りでした。

  • 画面モニターが大きくて作業がしやすい
  • キーボードなので文字が打ちやすい
  • 処理が速い
  • 長時間作業に向いている
  • 長年使い慣れている

画面の大きさや、キーボードがあることによる入力のしやすさ、そして「使い慣れている」ことが理由となってます。

老眼に悩む高齢者の場合、大きな画面は魅力的でしょう。

また、タッチパネルよりも、キーボードとマウスの方が慣れているということも大きいでしょう。

パソコンを使わない理由

では、パソコンを使わない人は何が理由なのでしょう。

上位5つは次の通りでした。

  • 必要性がない/持っていない
  • スマホやタブレットを使っている
  • パソコンは起動に時間がかかる
  • 職場のパソコンで十分、自宅では必要ない
  • パソコンは高価

つまり、スマホに満足しており、わざわざパソコンを使う必要を感じないということでしょう。

適材適所で使い分ける

私用で使うIT機器の選択は、「慣れ」が重要な要素です。

同じことができるのであれば、「スマホ」であれ、「パソコン」であれ、使い慣れた方を使うというのも、一つの判断でしょう。

例えば、「年賀状の作成」や「CDやDVDの再生・視聴」などは、パソコンが得意とする分野でしょう。

一方で、SNSはパソコンでもスマホでもできますが、スマホを使っている人が圧倒的に多いことが分かりました。

自分の慣れや環境に応じて、うまく適材適所で使い分けましょう。

[シニアガイド編集部]