転職コンサルタントが教える「書類選考を通過しやすい職務経歴書の特徴」
[2019/10/7 00:00]
履歴書と職務経歴書のポイント
転職サイト「ミドルの転職」を利用している転職コンサルタント170人が、「履歴書と職務経歴書のポイント」を公開しています。
「履歴書」と「職務経歴書」は、転職の際に必ず必要となる基本の書類です。
しかし、特に「職務経歴書」は、何をどこまで書いたら良いのか難しい書類です。
毎日、多数の例を見ている、転職コンサルタントからの指摘を参考にしましょう。
転職コンサルタントは、ここを見ている
転職コンサルタントは、どこに注目して書類を見ているのでしょうか。
「履歴書」については、次の3つが上位に挙がっています。
- 学歴や職務経歴が評価でき応募先と関連性があるか
- 転職回数から組織適応力に問題がないか
- 希望年収と現在年収に隔たりがないか
「職務経歴書」では、次の3つが挙がっています。
- 職務内容が具体的に記載されているか
- 過去、すべての職務経歴が記載されているか
- 職務経歴が簡潔に記載されているか
特に「職務内容が具体的に記載されているか」は重要で、8割以上のコンサルタントが挙げています。
職務経歴書は具体的に書く
「職務経歴書」について、改善するべき点として挙がったのが「具体的な仕事内容・職務内容」でした。
ここでも、仕事の成果を分かりやすく具体的に書くことの大切さが強調されています。
回答した転職コンサルタントからは、次のようなコメントが寄せられています。
- 詳細に記載している方でも汎用的な内容のものが多い
- 社格や肩書は重要ではない世の中になっている。能力把握に齟齬を与えないよう、自身が携わったプロジェクト規模、自身の立ち位置、何を手掛けたか、苦労した点などを具体的に書いていただきたい
書類選考を通過しやすい職務経歴書の特徴
最後に、「書類選考を通過しやすい職務経歴書の特徴」を聞いています。
- 人事は毎日多くの書類を見ています。読み手のことを考え、知りたい情報を冒頭に簡潔に漏れなく記載すると、書類通過しやすいと思います。
- シンプルで読みやすいこと。使いまわしではなく、応募先毎にカスタマイズして作成していること。自身の業務スキルのみならず、ヒューマンスキル・人柄が伺えること。自己PR文を一生懸命、誠実に作成していること。
- 職務内容に、実績と工夫した点が盛り込まれていること。 自分自身のキャリアの棚卸しが正確にできており、キャリア上の強弱のポイントが分かりやすいこと。
- 読み手のことを考えているか、ご自身の一番伝えたい実績や想いは何かが表現されていれば、言葉使いはあまり気になりません。
- 一見、不利と思われることでも、言い換えて表現できていると、プラスの印象に繋がります。“経験不足を補う努力をした”、“自主学習している”などの表現をすることで、印象は大きく変わります。
やはり、相手の立場に立って、分かりやすく具体的に、自分がどんな仕事をしてきたのかを理解してもらえるように書くことが基本であることが分かります。