高齢者が健康に良いと思って食べているのは「ヨーグルト」。もっと食べたいのは「豆腐料理」
高齢者の食事を調査
調査会社の日本能率協会総合研究所が「高齢者の普段の食事調査」の結果を公開しています。
2019年7月に郵送で行なわれた調査には、全国に居住する60歳から90歳までの男女2,500人が回答しています。
この記事では、食事メニューの調査結果を紹介しましょう。
健康に良いと思っているのは「ヨーグルト」
高齢者が、健康に良いと思って食べるメニューはダントツで「ヨーグルト」でした。
「ヨーグルト」は健康に良いと思って食べるメニューで、男女とも1位になっています。
しかも、支持率が高く、男性の68%、女性は74%が、ヨーグルトを挙げています。
男性と女性のベスト5
健康に良いと思って食べるメニューの男性のベスト5です。
- ヨーグルト
- くだもの
- 野菜サラダ/ポテトサラダ等
- 野菜の煮物
- 豆腐料理
女性のベスト5も見てみましょう。
- ヨーグルト
- 野菜の煮物
- くだもの
- ゆで野菜/蒸し野菜/温野菜
- 豆腐料理
順位は違いますが、「ヨーグルト」「くだもの」「野菜の煮物」「豆腐料理」が共通しています。
このあたりが、高齢者が健康に良いと思って食べている代表的なメニューと言えるでしょう。
10位までで見ると「チーズ」と「焼き魚」が共通しています。
20位までを見ると、全体的に野菜を使った料理が多いことが分かります。
また、お菓子では、「チョコレート」が唯一、20位以内に入っています。
20位までのランキングは、記事末に掲載していますので参照してください。
もっと食べたい、目新しいメニューは「豆腐料理」
一週間に一回以上食べる「定番メニュー」について、高齢者が「目新しいものを食べたい」「もっと食べたい」と考える程度に基づいてポジショニングマップを作成しています。
その結果、「豆腐料理」は「目新しいものを食べたい」と「もっと食べたい」がともに高く、「健康に良いと思って食べている」も高いことから、最も求められていることが分かります。
高齢の家族に、新しいメニューを提案するときは「豆腐料理」を候補にすると、受け入れられる可能性が高いと言えます。
高齢者もおいしい食事が食べたい
高齢者の食事は、次のような特徴があります。
- 食事量が少なくなる
- 固いものが食べにくくなる
- お茶、汁物でむせる
また、味覚も変わりますので、これまで食べていたものでも好みが変わることがあります。
高齢者自身も、自分が本当は何を求めているのか分からなくなって、諦めていることも少なくありません。
しかし、おいしい食事を食べたいと思う気持ちは、誰でも同じです。
少しでもおいしくご飯を食べられるように、「健康に良いと思っているメニュー」や「もっと食べたいと思っているメニュー」のデータを参考にしてください。
付録:男性のランキング
- ヨーグルト
- くだもの
- 野菜サラダ/ポテトサラダ等
- 野菜の煮物
- 豆腐料理
- 焼き魚
- チーズ
- 野菜のおひたし/和え物
- みそ汁
- 煮魚
- ゆで野菜/蒸し野菜/温野菜
- 酢の物/マリネ
- 白飯/ご飯
- 野菜炒め
- 刺身
- 肉じゃが
- 卵焼き/目玉焼き
- チョコレート
- そば
- しょうが焼き
付録:女性のランキング
- ヨーグルト
- 野菜の煮物
- くだもの
- ゆで野菜/蒸し野菜/温野菜
- 豆腐料理
- 野菜のおひたし/和え物
- 酢の物/マリネ
- チーズ
- 焼き魚
- みそ汁
- 煮魚
- 野菜サラダ/ポテトサラダ等
- 野菜炒め
- 白飯/ご飯
- 刺身
- 卵焼き/目玉焼き
- チョコレート
- 肉じゃが
- しょうが焼き
- そば