高齢者が健康に良いと思って食べているのは「ヨーグルト」。もっと食べたいのは「豆腐料理」

[2019/10/9 00:00]

高齢者の食事を調査

調査会社の日本能率協会総合研究所が「高齢者の普段の食事調査」の結果を公開しています。

2019年7月に郵送で行なわれた調査には、全国に居住する60歳から90歳までの男女2,500人が回答しています。

この記事では、食事メニューの調査結果を紹介しましょう。

健康に良いと思っているのは「ヨーグルト」

高齢者が、健康に良いと思って食べるメニューはダントツで「ヨーグルト」でした。

「ヨーグルト」は健康に良いと思って食べるメニューで、男女とも1位になっています。

しかも、支持率が高く、男性の68%、女性は74%が、ヨーグルトを挙げています。

男性と女性のベスト5

健康に良いと思って食べるメニューの男性のベスト5です。

  • ヨーグルト
  • くだもの
  • 野菜サラダ/ポテトサラダ等
  • 野菜の煮物
  • 豆腐料理

女性のベスト5も見てみましょう。

  • ヨーグルト
  • 野菜の煮物
  • くだもの
  • ゆで野菜/蒸し野菜/温野菜
  • 豆腐料理

順位は違いますが、「ヨーグルト」「くだもの」「野菜の煮物」「豆腐料理」が共通しています。

このあたりが、高齢者が健康に良いと思って食べている代表的なメニューと言えるでしょう。

10位までで見ると「チーズ」と「焼き魚」が共通しています。

20位までを見ると、全体的に野菜を使った料理が多いことが分かります。

また、お菓子では、「チョコレート」が唯一、20位以内に入っています。

20位までのランキングは、記事末に掲載していますので参照してください。

もっと食べたい、目新しいメニューは「豆腐料理」

豆腐料理の一例「ゴーヤチャンプルー」

一週間に一回以上食べる「定番メニュー」について、高齢者が「目新しいものを食べたい」「もっと食べたい」と考える程度に基づいてポジショニングマップを作成しています。

その結果、「豆腐料理」は「目新しいものを食べたい」と「もっと食べたい」がともに高く、「健康に良いと思って食べている」も高いことから、最も求められていることが分かります。

高齢の家族に、新しいメニューを提案するときは「豆腐料理」を候補にすると、受け入れられる可能性が高いと言えます。

ポジショニングマップ 出典:日本能率協会総合研究所

高齢者もおいしい食事が食べたい

高齢者の食事は、次のような特徴があります。

  • 食事量が少なくなる
  • 固いものが食べにくくなる
  • お茶、汁物でむせる

また、味覚も変わりますので、これまで食べていたものでも好みが変わることがあります。

高齢者自身も、自分が本当は何を求めているのか分からなくなって、諦めていることも少なくありません。

しかし、おいしい食事を食べたいと思う気持ちは、誰でも同じです。

少しでもおいしくご飯を食べられるように、「健康に良いと思っているメニュー」や「もっと食べたいと思っているメニュー」のデータを参考にしてください。

付録:男性のランキング

  • ヨーグルト
  • くだもの
  • 野菜サラダ/ポテトサラダ等
  • 野菜の煮物
  • 豆腐料理
  • 焼き魚
  • チーズ
  • 野菜のおひたし/和え物
  • みそ汁
  • 煮魚
  • ゆで野菜/蒸し野菜/温野菜
  • 酢の物/マリネ
  • 白飯/ご飯
  • 野菜炒め
  • 刺身
  • 肉じゃが
  • 卵焼き/目玉焼き
  • チョコレート
  • そば
  • しょうが焼き

付録:女性のランキング

  • ヨーグルト
  • 野菜の煮物
  • くだもの
  • ゆで野菜/蒸し野菜/温野菜
  • 豆腐料理
  • 野菜のおひたし/和え物
  • 酢の物/マリネ
  • チーズ
  • 焼き魚
  • みそ汁
  • 煮魚
  • 野菜サラダ/ポテトサラダ等
  • 野菜炒め
  • 白飯/ご飯
  • 刺身
  • 卵焼き/目玉焼き
  • チョコレート
  • 肉じゃが
  • しょうが焼き
  • そば
[シニアガイド編集部]