台風による被害の相談で多いのは「テレビアンテナ」の破損
7千件以上の被害相談のまとめ
暮らしの相談サイト「生活110番」を運営するシェアリングテクノロジーが、台風が通過した後に自宅をチェックするポイントを紹介しています。
これは、2019年の台風のうち、特に被害が大きかった台風15号による約7,500件の相談内容をまとめたものです。
主な相談内容は5つ
台風15号による被害の相談内容は、主に次の5つでした。
- テレビアンテナ
- ガラス
- 雨漏り
- 庭木などの伐採
- 漏電
特に、テレビアンテナの被害は多く、相談事例の半数を占めています。
テレビの映りが悪くなる
それぞれの相談内容について、簡単に説明しましょう。
強風によってテレビアンテナが破損すると、テレビの映像や音声が乱れるなどの電波障害が起きます。
テレビの映りは、アンテナが破損していなくても、強い風によってアンテナの方向がずれるだけで悪くなることがあります。
まず、地上からアンテナの損傷やずれが無いか確認しましょう。
窓ガラスの破損
台風の強風によって飛んできた物が当たり、窓ガラスが破損してしまうことがあります。
ガラスが割れてしまったときは、ケガを避けるために室内でも靴を履いて行動しましょう。
割れた直後に動けるときは、割れた窓と反対側にある窓やドアを少し開けます。
こうすると、吹き込んだ風による風圧で、屋根が吹き上がってしまうことが防げます。
修理ができるまでは、ガラスの代わりに、ブルーシートや段ボール、薄い板などを布製のガムテープなどで固定してしのぎましょう。
雨漏りの発生と漏電
台風によって、屋根や壁などが破損すると、そこから雨水が侵入して「雨漏り」となります。
雨樋の破損や、外壁のヒビなども、雨漏りの原因になるのでチェックが必要です。
雨漏りを放置していると、「漏電」や「獣害」に発展することがあります。
「漏電」は、天井裏などの電気配線が濡れてショートし、火災につながります。
「獣害」は、屋根や壁に開いた穴から動物が侵入し、住み着いてしまいます。
動物による騒音のほか、排泄物を撒き散らすことによる悪臭や衛生状態の悪化などの被害があります。
屋根の上の作業は専門家に
テレビアンテナの破損や雨漏りのチェックは、屋根に上らないと確認できないことがあります。
しかし、一般の人が、一戸建て住宅の屋根で作業を行なうのは、大変に危険です。
思わぬケガを避けるためにも、屋根の上の作業などの危険な作業は、専門家に依頼しましょう。
被災された方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。