台風が通り過ぎた後の対策とチェックポイント

[2019/10/13 12:04]

台風が通過した後もやるべきことがある。

台風は、通過中の雨と風による被害が注目されますが、通過した後にもやるべきことがあります。

この記事では、京都大学防災研究所がPDFファイルを無償公開している「台風時の強風災害に対する対応」というパンフレットをもとに、台風の通過後にやるべきことを紹介します。

家屋のチェックポイント

台風の通過後のチェックポイントは、強風による破損と、雨による浸水の被害が中心になります。

通過後の安全確認や復旧作業の際は、安全のため長袖、長ズボン、靴を着用しましょう。

半袖やサンダルなどは危険です。

また、手元にあればヘルメットを着用しましょう。

  • 落下物や倒壊の危険がないか調べる。あれば、ただちに補強や除去を行なう。
  • 一度水に浸かった屋内配線等は漏電の危険があり使用前に必ず安全点検する。
  • 灯油や農薬など危険物の漏出はないか調べる。
  • 浸水の被害にあったら、建物や家具などは念入りに消毒する。
  • 水害にあったら、衛生管理に注意する。水道水は煮沸し、手は必ず消毒する。
  • 床下や家の周囲に石灰をまいて消毒する。
  • 家の中の風通しをよくして、乾燥させる。

特に、浸水後は、悪臭や汚れが残るほか、伝染病が発生するおそれがあります。

消毒方法については、次のサイトが参考になります。

厚労省のページは1ページのPDFが中心なので、プリントアウトしてポスターとしても利用できます。

広島市のページはテキストなので、スマホでも読みやすくなっています。

日本環境感染学会の情報はPDFファイルで、災害に備えての会議で資料にするのに向いています。

なお、役所や保健所などの指示があった場合は、それに従って、衛生面に注意して行動してください。

電線の破損

断線した電線が家屋等に触れていないか調べて、もしあれば電力会社に連絡してください。

感電死の危険もありますから、断線した電線には絶対に触れてはいけません。

被害を受けた場合の保険の準備

水害などによる被害は、「火災保険」がカバーしています。

自動車の被害の補償は、車両保険の特約が必要です。

まず、被害の状況が分かるように、スマホやデジカメなどで記録しておきましょう。

状況が分かりやすいような写真を、たくさん撮っておくことをお勧めします。

援助の手を探してみよう

ここからは、被災から少し日数が経ってからの対策を、編集部がまとめました。

まず、被災地には悪質な業者も出没します。

悪質商法にも注意してください。

そして、被災した場合には、公的な援助も用意されています。

少し余裕ができたら、「被災者に対する支援制度」で利用できるものがないか検討してください。

また、災害等にあったときは、「雑損控除」などの制度によって、所得税が安くなります。

とりあえず、少しでも関連しそうなレシートや領収書は、すべて保存しておきましょう。

被災された方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。

[シニアガイド編集部]