3枚のポスターで分かる、浸水した家を掃除する時の注意点
浸水した家を掃除するときの注意
台風などの風水害で、家が浸水してしまったときには、清掃や消毒が必要となります。
この記事では、厚労省が公開している3枚の資料を使って、浸水した家屋を掃除する時の注意点をまとめました。
汚水の跡や汚泥に触れる、家屋の清掃作業では、感染症に注意が必要です。
資料に掲載されているポイントに注意して、清掃作業を行なってください。
資料は、こちらからダウンロードできます。
PDFなのでポスターにも利用できる
厚労省が公開している資料は、いずれもA4サイズ1枚です。
PDFファイルで公開されているので、プリンターを使って大きく印刷すれば、ポスターにもなります。
共同の場所に掲示すると良いでしょう。
用意されている資料は3枚
公開されている資料は、次の3つです。
- 『浸水した家屋の感染症対策について』
- 『清掃作業時に注意してください』
- 『清掃と乾燥が重要です』
ここからは、1つずつ内容を紹介していきましょう。
清掃作業をするときの基本
『浸水した家屋の感染症対策』は、「清掃時の注意事項」と「主な消毒方法」が紹介されています。
「清掃時の注意事項」は、次の5つです。
これが清掃作業をするときの基本になります。
- ドアと窓をあけて、しっかり換気
- 汚泥は取り除き、しっかり乾燥
- 清掃中のケガ予防に手袋を着用
- ほこりを吸わないようにマスクを着用
- 清掃が終わったらしっかり手洗い
下半分は、漂白剤などを使った消毒方法が解説されています。
土ほこりへの対応
『清掃作業時に注意してください』では、「傷口からの感染」と「土ほこりへの対応」が紹介されています。
「傷口からの感染」の予防策は、次の2つです。
- 丈夫な手袋や底の厚い靴などを着用
- 長袖など肌の見えない服装を着用
「土ほこりへの対応」の予防策は、次の2つです。
- ゴーグル、マスクを着用
- 作業後には手洗い
消石灰の取り扱い
『清掃と乾燥が重要です』では、「清掃時の原則」と「消石灰(しょうせっかい)の取り扱い」が紹介されています。
「清掃時の原則」は、次の2つです。
- 清掃と乾燥がもっとも重要
- 屋外(床下や庭)では、消毒は原則不要
ここでも、「清掃と乾燥がもっとも重要」と強調されています。
消石灰は、白い粉末で、「水に触れることで強アルカリになり除菌効果が出る」ということで水害後の消毒に利用されます。
「消石灰の取り扱い」では、「肌や目を痛めるため、消石灰を素手で触ったり、目に入れないように注意」と呼びかけています。
ゴム製の手袋や、保護用のゴーグルなどを利用しましょう。
足元を固めてから作業を
浸水した家屋の清掃作業をする時の道具は、スコップや軍手が基本となります。
いろいろ道具も揃わない状況でしょうが、靴だけはきちんと履きましょう。
屋内だからと油断してサンダルなどで作業をしていると、足をケガする可能性があります。
まず、足元を固めてから作業を始めましょう。
また、ボランティアなどで清掃作業を手伝う際には、できるだけゴム手袋やゴーグルなども準備して持参しましょう。
被災された方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。