故人の遺灰を身近に置く「手元供養」は、離れがたい気持ちから
[2019/10/22 00:00]
手元供養をしている人へのアンケート
仏事関連総合サービスのメモリアルアートの大野屋が「手元供養」についてのアンケート結果を公開しています。
大野屋の手元供養用品「Soul(ソウル)」シリーズの購入者を対象にしたアンケートには、861人が回答しています。
「手元供養」は、故人の遺骨や遺灰の一部を収納し、身近に置いて供養するものです。
いつも身につけておけるアクセサリー型のほか、居間などに置くポット型などが用意されています。
40代から60代の購入者が多い
手元供養用品の購入者は、「50代」が一番多く、「40代」と「60代」がそれに続きます。
「40代」から「60代」までで、全体の70%近くを占めており、この年代が手元供養を行なっている中心のようです。
「お墓」や「仏壇」とは別の存在
購入者のうち70%は、自分のお墓があると回答しています。
また、購入者の66%は、自宅に仏壇があると回答しています。
つまり、手元供養用品は、お墓や仏壇の代わりではなく、併せて使われる供養の方法なのです。
「故人と離れがたい気持ち」が動機
手元供養用品の購入理由は、「まだ故人と離れがたい気持ちが強いから」が一番多く、「故人に見守ってほしいから」が続きます。
この2つ以外の理由を挙げる人は少なく、故人とのつながりを求める心が、手元供養へと結びついていることが分かります。
重視するポイントは「デザイン」
購入を決めたポイントで、一番多いのは「デザイン」でした。
次いで、「大きさ」「色/柄」「価格」「材質」が続きます。
購入者からは、次のようなコメントが寄せられています。
- 普段使いもできそうなシンプルなデザインで良かった(アクセサリー型、30代女性)
- 色と重さが手のひらにのせた時、とても気持ち良かった。大きさもちょうどいいので安心感があります」(ポット型、70代女性)
大野屋では、「近年の特徴としては、祭祀のグッズとして “慎み”や“悲しみ”を必ずしも想起させるようなものではなく、ピンクやブルーなど優しく前向きな気持ちになれる元気な印象のカラーを選択される方が増加しています」とコメントしています。