世界の年金システムランキングで日本は37カ国中の31位。
[2019/10/23 00:00]
日本の年金システムは「31位」
コンサルティング会社のマーサー ジャパンが、世界の年金システムをランク付けした「グローバル年金指数ランキング」を公開しています。
このランキングは、37カ国の年金システムを、「十分性 (Adequacy)」「持続性 (Sustainability)」「健全性 (Integrity)」などの要素から評価したものです。
日本は、37カ国中の31位でした。
ランキングの上位3カ国は、オランダ、デンマーク、オーストラリアです。
主要国では、アメリカが17位、イギリスが14位、ドイツが13位でした。
評価は「Dランク」
マーサーでは、順位のほかに、各国の年金システムを7段階で評価しています。
この評価では、日本は下から2番目の「Dランク」と評価されています。
このランクは、「いくつかの優れた機能を備えているが、大きなリスクもある。 今後の改善策や、長期的な持続可能性が問われる」というもので、ほめられた状態ではありません。
日本は「持続性 (Sustainability)」が「Eランク」と評価され、全体の評価を下げています。
なお、同じ「Dランク」には、中国、韓国、インド、メキシコ、フィリピン、トルコ、アルゼンチン、タイが属しています。
マーサーでは、「世界の年金制度は、前例のない平均寿命の伸び、そしてそれに伴なう高齢者の健康と福祉を支える公共資源への高まる圧力に直面しています。退職者がより豊かな長期的成果を確実に得られるようにするためには、各国政府が制度の長所と短所を見直すことが不可欠です」とコメントしています。